「幸せを運ぶ黄色の新幹線」と呼ばれるドクターイエローは、JR東海所有で東海道新幹線・山陽新幹線用の点検車両。まだまだ無名の存在、イーストアイはJR東日本が所有し、JR東日本管内の全ての新幹線(ミニ新幹線区間を含む)と北海道新幹線を走る点検車両で、こちらももし出会えうことがあればハッピーということに!
白がベースに赤い帯の新幹線を探そう!
正式には、新幹線E926形電車と名付けられた検測用新幹線電車で、East i(イーストアイ)がその愛称。
「East」はJR東日本の「東」を、「i」にはintelligent(知性のある)、integrated(統合された)、inspection(検査)という意味があります。
つまりはJR東日本の賢いトータル検査列車という感じです。
残念ながら運行ダイヤは非公表で、しかも実際に運用されるのは10日に1回程度。
つまり鉄道ファンならずとも「見ようと思ってもなかなか見ることのできない車両」、「偶然に出会える車両なので、もし見ることができたなら非常に幸運」ということで、ドクターイエロー同様に「見ると幸せになる」といわれています。
21世紀をリードする「世界一の新幹線総合検測車」を目指して開発され、開発のコンセプトは、「未来性」と「ヒューマンフレンドリー」。
車体はミニ新幹線用に開発された新幹線E3系電車をベースとしているのは、山形新幹線、秋田新幹線というミニ新幹線も検査の対象区間だから。
走行する北陸新幹線は、ルートの途中で電源周波数が50Hz・60Hzの間で切り替わることから(東京電力と東北電力は50Hz、中部電力と北陸電力は60Hz)、50Hz・60Hzの両方に対応しています。
印象的なカラーリングは、「21世紀」をイメージした白がベースで、「フロンティア」をイメージした赤い帯が入ったデザイン。
JR東日本の在来線向け検測車両のイーストアイ・ダッシュイー(E491系電車)、非電化区間用のイーストアイ・ダッシュディー(キヤE193系気動車)も同様のカラーリングです。
2023年3月26日には大宮駅において、営業路線のプラットホームでは初の車内公開(有料)も行ない、天井に設けられている「パンタ観測ドーム」に座って、パンタグラフと架線を見学をすることができましたが、これは、「おおみや鉄道の日」制定1周年記念事業で。
普段は、安全・安定輸送を高速走行で設備を点検している「名脇役」ということで、表舞台に出ることはありません。
通常は、宮城県宮城郡利府町にある新幹線総合車両センター(東北本線新利府駅隣接)に待機しているので、仙台駅だと出会う可能性が高いといえるでしょう(新幹線総合車両センター出発の10分後に仙台駅に入線し、15分ほど停車します)。
一度の検査走行は3日間で、首都圏2日、それ以外が1日といった感じです。
折り返しの東京駅、上野駅にも10分ほど停車するので、日中の東京駅23番線、上野駅22番線あたりも期待度が増します。
Xなどにアップされる目撃情報をもとに涙ぐましい努力を重ねる人もいますが(たとえば大宮から東京に向かっているのなら、東京から大宮方向に戻ってくる)、旅行や出張の際に、出会えたら幸運という感じで楽しみにするのがいいでしょう。
激レア列車、「幸せを運ぶ新幹線」イーストアイを知っていますか!? | |
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