日本の高山や冷寒地に生育するエーデルワイス8種を図鑑的に紹介。「白いつゆに ぬれて咲く」と映画『サウンド・オブ・ミュージック』にも歌われるヨーロッパアルプスの名花を、この夏、国内で探しましょう。オオヒラウスユキソウ、ハヤチネウスユキソウ、ホソバヒナウスユキソウは本物そっくり。
日本の高山や冷寒地に生育するエーデルワイス8種
エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)
西洋薄雪草
Leontopodium alpinum
ヨーロッパアルプスに生育するヨーロッパのウスユキソウ属で、イタリア半島などにも亜種が生育しています。
日本国内では植物園などでのみ観察が可能。
オオヒラウスユキソウ
大平薄雪草
Leontopodium miyabeanum
北海道島牧郡島牧村の大平山(おおびらやま/標高1190.6m)と崕山(きりぎしやま)のみに生育する固有種。
日本国内でもっともエーデルワイスに似ているといわれています。
ハヤチネウスユキソウ
早池峰薄雪草
Leontopodium hayachinense
岩手県の早池峰山(はやちねさん)にのみ生育する大型のウスユキソウ。
山頂部の塩基性の蛇紋岩の礫地に生育するので、アルペン的な雰囲気で、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに似ています。
ヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)
駒薄雪草
Leontopodium shinanense
中央アルプスの主峰・駒ヶ岳周辺の花崗岩地の砂礫に生育する、まさに日本アルプスのエーデルワイス。
日本のウスユキソウでは最も小型。
長野県が絶滅危惧IA類に指定。
エゾウスユキソウ(レブンウスユキソウ)
蝦夷薄雪草
Leontopodium discolor
礼文島の生育することで有名なウスユキソウですが、大雪山、知床、釧路湿原、霧多布湿原などにも生育。
比較的に手頃に観察できる北海道のエーデルワイスです。
ミヤマウスユキソウ
深山薄雪草
Leontopodium fauriei
東北地方の高山(秋田駒ヶ岳、鳥海山、月山、飯豊山、朝日連峰)に生育するウスユキソウの仲間。
尾瀬の至仏山、上越国境の谷川岳に生育するホソバヒナウスユキソウは亜種です。
ホソバヒナウスユキソウ
細葉雛薄雪草
Leontopodium fauriei var. angustifolium
尾瀬の至仏山、上越国境の谷川岳の塩基性の蛇紋岩地帯など厳しい環境の場所に生育するミヤマウスユキソウの亜種。
ヨーロッパのエーデルワイスに似た外見だとして人気の高いウスユキソウです。
ミネウスユキソウ
峰薄雪草
Leontopodium japonicum var. shiroumense
低山帯から亜高山帯にかけて分布するウスユキソウのなかで、本州中部の高山に生育するもの。
花びらがエーデルワイスと比べて分厚いのが特徴です。
【図鑑】日本のエーデルワイス・ウスユキソウ属 | |
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