友泉亭公園

友泉亭公園

福岡県福岡市城南区にある旧筑前福岡藩主黒田家の別邸跡を整備した公園が友泉亭公園(ゆうせんていこうえん)。福岡藩6代藩主・黒田継高(くろだつぐたか)が宝暦4年(1754年)に旧早良郡田島村に別邸(大名庭園)として建てたものを昭和56年に福岡市が市民のための歴史公園として公開したもの。

福岡藩主・黒田家別邸の大名庭園を愛でる

往時には北に福岡城を眺め、樋井川の流れと湧水を水源にした池には中島を配したという福岡藩の大名庭園。
友泉亭の名は、藩儒・竹田定直が撰んだ公卿・久世通夏の「世にたへぬあつさもしらずわき出る 泉を友とむすぶいほりは」に由来しています。

別邸が誕生した宝暦4年(1754年)は、西日本を中心に大きな被害を生み出した享保17年(1732年)の享保の大飢饉(博多では当時の人口の3分の1にあたる6000人が死亡)後の経済政策などが一段落した頃。
緊急時の避難場所、そして政治軍事上の機密を要する会議の場などを目的に、質素・倹約を旨とした黒田家らしい別邸になっています。
藩政改革に尽力した黒田継高は、享保18年(1733年)には、徳川吉宗に真似て勘定所門脇に目安箱を設置。
さらに宝暦13年(1763年)、下級武士の代表など、家臣達を集めて忌憚のない意見を交換し合う、「異見会」(いけんかい)を月に一度開く制度などもつくっています。

明治初期に建てられた数寄屋造りの本館大広間から1haもの広さの池泉回遊式庭園を見渡すことが可能。
季節の干菓子と抹茶(宇治茶)がセットになった抹茶サービスもあり、殿様気分でくつろぐことができます。

池の鯉に餌を与える「鯉の餌」は子供たちに人気で、赤ちゃんの授乳の場、オムツ替えの場を用意し、ミルク用の湯の提供なども実施。
庭園は四季を通じて美しい花が楽しめます、樹齢300年以上というキンモクセイの古木も見逃せませんが、早春の椿、秋のモミジも格別の美しさがあります。

画像協力/福岡市

友泉亭公園
名称 友泉亭公園/ゆせんていこうえん
所在地 福岡県福岡市城南区友泉亭1-46
関連HP 友泉亭公園公式ホームページ
電車・バスで JR博多駅から西鉄バスで40分、友泉亭下車、徒歩5分。または西鉄平尾駅からタクシーで5分
ドライブで 福岡都市高速堤ランプから約2.2km
駐車場 20台/有料
問い合わせ 友泉亭公園管理事務所 TEL:092-711-0415
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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