福岡城・祈念櫓

福岡城に現存する貴重な櫓(やぐら)のひとつ。本丸の東北隅に鬼門封じの祈念をするために建立されたため祈念櫓という名前がついています。多くの城では、丑寅櫓(うしとらやぐら)と称しているものです。棟札から幕末の1860(万延元)年3月に起工し、同年10月に竣工したことが判明しています。

本丸の鬼門を封じる櫓

大正7年、陸軍省から黒田家の菩提寺である崇福寺が払下げを受け、末寺である大正寺(北九州市八幡東区東台良)に移築され、観音堂として使用されていました。

昭和58年に大正寺から福岡城のかつての場所に再移築。
屋根には鯱がのせられ、丸瓦に黒田家の家紋・藤巴(ふじどもえ)が刻まれています。

往時には下見板張り、白漆喰の壁だったことがわかっているので、大正寺に移築された際に、大きく改築されたことがわかります。

取材・画像協力/福岡市

福岡城・祈念櫓
名称福岡城・祈念櫓/ふくおかじょう・きねんやぐら
所在地福岡県福岡市中央区城内
関連HP福岡城公式ホームページ
電車・バスで地下鉄空港線赤坂駅または大壕公園駅から徒歩8分。天神バスセンターから西鉄バス西浜・姪ノ浜行きで4分、大手門下車、徒歩2分
ドライブで福岡都市高速西公園ランプから約2.8km。または、天神北ランプから約3.3kmで舞鶴公園第2駐車場
駐車場舞鶴公園第1駐車場(69台/有料)・舞鶴公園第2駐車場(72台/有料)
問い合わせ福岡市経済観光文化局文化財部文化財保護課 TEL:092-711-4666/FAX:092-733-5537
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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