和布刈神社

関門海峡門司港側の和布刈(めかり)地区に建つ古社が和布刈神社。眼前は関門海峡でも一番幅が狭く潮の流れが速い早鞆瀬戸(はやとものせと)だ。社伝によれば神功皇后の三韓遠征凱旋時に創建といい、古代から関門海峡の守護神、大陸への玄関を守る西門鎮護の神として尊崇されてきました。

関門海峡・早鞆瀬戸に臨む古社

和布刈神事

和布刈とは「ワカメを刈る」意で、今でも旧暦元旦未明には3人の神職がそれぞれ松明、手桶、鎌を持って神社前の海に入り、ワカメを刈り採って、神前に供える「和布刈神事」(めかりしんじ)が斎行されています。

『新平家物語』には壇之浦の合戦の前夜には平家一門が、この和布刈神社で酒宴を開いたと記されています。

社殿は足利尊氏、大内義弘なども修築し、現存する社殿は1767(明和4)年、小倉藩主・小笠原忠総(おがさわらただふさ)の再建。

境内には、小倉藩初代藩主・細川忠興(ほそかわただおき)寄進の灯籠(とうろう)や、室町時代の連歌師・飯尾宗祇句碑(「舟みえて霧も追門(せと)こすあらしかな」)、松本清張文学碑(小説『時間の習俗』/「神官の着ている白い装束だけが火を受けて、こよなく清浄に見えた。この瞬間、時間も、空間も、古代に帰ったように思われた。」)、高浜虚子句碑(「夏潮の今退く平家亡ぶ時も」)などもあり、文学散歩にも最適。

神社の上を関門大橋が架かかる異色の景観ですが、関門国道トンネル人道入口も近くにあって、対岸の下関へと歩いて渡ることも可能。

ここで「和布刈神事」が執り行なわれます
和布刈神社
名称和布刈神社/めかりじんじゃ
Mekari Shrine
所在地福岡県北九州市門司区門司3492
関連HP和布刈神社公式ホームページ
電車・バスでJR門司港駅から西鉄バスで和布刈行き10分、和布刈公園下車
ドライブで関門自動車道門司港ICから約2.4km
駐車場境内、または、和布刈プール大駐車場を利用/無料
問い合わせ和布刈神社 TEL:093-321-0749
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
和布刈神社『和布刈神事』

和布刈神社『和布刈神事』|北九州市|2025

2025年1月29日(水)2:00頃〜4:00頃(干潮時)、福岡県北九州市の和布刈神社(めかりじんじゃ)で『和布刈神事』が齋行されます。旧暦元旦に横代湯立神楽(よこしろゆたてかぐら)が奉納され、その年初めての干潮と同時に身を清めた神官がワカ

関門橋

関門橋

関門海峡(早鞆ノ瀬戸)をまたぎ、山口県下関市と福岡県北九州市門司区を結ぶ、全長1068m、幅26m・6車線の吊り橋が、関門橋。下関IC〜門司IC間の高速道路・関門自動車道の一部となっています。関門海峡を横断する陸上交通機関では唯一地上にあり

和布刈山公園

和布刈公園

関門海峡のもっとも狭まった部分、九州・門司側の岬の高台が標高175.0mの古城山。その一帯、早鞆瀬戸(はやとものせと)に面する面積36haの自然公園が和布刈公園(めかりこうえん)で、バードウォッチングやお花見の名所として知られています。関門

 

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