旧三奈木黒田家庭園

旧三奈木黒田家庭園

城下町秋月の南、福岡県朝倉市三奈木にある黒田一成(くろだかずしげ/黒田美作)の別邸跡の庭園が旧三奈木黒田家庭園(きゅうみなぎくろだけていえん)。明治維新まで黒田家重臣として代々福岡藩の筆頭家老(大老)を務めた三奈木黒田氏の別邸跡で、「御茶屋」と呼ばれる広大なもので、池泉回遊式の庭園が残されています。

小堀遠州の作とも伝わる池泉回遊式庭園

黒田一成はもともと荒木村重の家臣・加藤重徳の次男。
黒田孝高(黒田官兵衛、如水)は、石山合戦の際、織田信長に離反し伊丹の有岡城に籠城した荒木村重方の説得に向かいますが、逆に捕らえられて土牢に監禁されてしまいます。
この時の牢番が加藤重徳で、黒田孝高を手厚く保護し、有岡城落城の際には1年半という監禁で歩けなくなった黒田孝高を、黒田家家臣の栗山利安とともに救出。
その後、恩人である加藤重徳の息子を養子として迎え入れ、息子の長政と兄弟同様に育て、黒田姓を許された人物なのです。

武勇でも知られ、秀吉の九州平定、朝鮮の役、関ヶ原の合戦などで最年少の黒田二十四騎の一人として戦陣を駆け、長政の筑前入封後にはその軍功から、下座郡(旧甘木市の一部)を中心に1万5000石余(後に1万6000石)を拝領しています。
当時三奈木村(現在の朝倉市三奈木)に館を構えたことから、三奈木黒田氏と称されました。

現在は屋敷跡と庭園が残るのみですが、周囲を土塀で取り囲み、標高859.5mの古処山(こしょさん)を借景とした庭は、江戸時代前期の貴重な遺構。
池泉回遊式の庭園は、作庭の名手・小堀遠州の作ともいわれています。
座観式(室内から鑑賞する形式)の庭ですが、建物は失われ、池の三方を囲んだ土塀も今はありません。

旧三奈木黒田家庭園のある三奈木村(現・朝倉市三奈木)は、近世には英彦山街道と日田街道の交わる交通の要衝で、筑前第一の大村でした。
三奈木黒田氏の居館は、福岡城三の丸にありましたが、三奈木を中心とする下座郡1万6000石を拝領し、御茶屋と呼ばれる別邸を構えて、周囲に家臣団を住まわせていたのです。

名称 旧三奈木黒田家庭園/きゅうみなぎくろだけていえん
所在地 福岡県朝倉市三奈木
関連HP 朝倉市公式ホームページ
ドライブで 大分自動車道朝倉ICから約5km
駐車場 三奈木公民館駐車場
問い合わせ 朝倉市教育部文化・生涯学習課 TEL:0946-22-0001
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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