石人山古墳

石人山古墳

福岡県八女郡広川町にある墳丘長107mという巨大な前方後円墳が、石人山古墳(せきじんさんこふん)。周辺300基で構成される八女古墳群の1基で、岩戸山古墳(墳丘長135m)に次ぐ巨大な古墳で、国の史跡。武装石人が出土したことが、石人山という名の由来です。

磐井の祖父の墓とも推測される巨大な前方後円墳

石人山古墳

八女古墳群ではいちばん古い前方後円墳で、5世紀前半の築造。
当初は、528年(継体天皇22年)に鎮圧された磐井の乱(ヤマト王権と北九州の首長の間で起こった)の中心・筑紫磐井(ちくしのいわい=岩戸山古墳が墳墓)が被葬者と推測されていましたが、築造年代から、磐井の祖父か曾祖父の墓だと推測されています。
いずれにしろ、古代、ヤマト王権に対峙する政治勢力として、一帯に朝鮮半島との交流を重視した「九州王権」とも呼べるような首長が勢力を有していたことがわかります。

後円部の横穴式石室には家形石棺が配され、石室前の石人社には国の重要文化財に指定される石の武人が安置され、古墳を守護しています。
みやま市の石神山古墳(5世紀中頃の前方後円墳)から出土した武装石人とともに南筑後地区最古期の石人。

石人山古墳
名称 石人山古墳/せきじんさんこふん
所在地 福岡県八女郡広川町一條人形原1435
関連HP 八女市岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道広川IC、八女ICから約4km
駐車場 岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷駐車場を利用
問い合わせ 八女市岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷 TEL:0943-24-3200
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
岩戸山古墳

岩戸山古墳

福岡県八女市にある八女古墳群を構成する岩戸山古墳は、北部九州最大の前方後円墳。6世紀前半(古墳時代後期)の築造。5世紀から6世紀にかけての古墳群が多い八女丘陵(八女古墳群/国の史跡)のなかでも、墳丘長135m、後円部径約60m、円方部幅92

鶴見山古墳

鶴見山古墳

福岡県八女市の豊福地区にあるにある墳丘長87.5mという巨大な前方後円墳が、鶴見山古墳。八女郡広川町、筑後市にまたがって300基ほどの古墳がある八女古墳群(やめこふんぐん)の1基。北部九州に勢力をもっていた豪族・筑紫君磐井とその一族の墳墓と

丸山塚古墳

丸山塚古墳

福岡県八女市にある直径33m、高さ5.3mという大型の円墳が、丸山塚古墳(まるやまづかこふん)。八女古墳群を構成する古墳で、国の史跡。周濠・周堤は失われていますが、発掘された両袖型横穴式石室には壁画が描かれています(装飾古墳)。保存のため埋

善蔵塚古墳

善蔵塚古墳

福岡県八女郡広川町にある墳丘長90mの前方後円墳が、善蔵塚古墳(ぜんぞうづかこふん)。周辺300基で構成される八女古墳群の1基で、岩戸山古墳(墳丘長135m)、石人山古墳(墳丘長107m)に次ぎ第3位の規模を誇る古墳で、国の史跡に指定。八女

童男山古墳

童男山古墳

福岡県八女市、標高100m内外の丘陵の頂にある直径48mほどの巨大な円墳が、童男山古墳(どうなんざんこふん)。童男山古墳群を形成し、1号墳が童男山古墳と呼ばれています。長さ2.5m、幅1.3m、深さ0.5mの玄室を備えた、複室構造の横穴式石

乗場古墳

乗場古墳

福岡県八女市にある墳丘長70mの前方後円墳が、乗場古墳(のりばこふん)。八女古墳群のひとつで、古墳群最大の岩戸山古墳の東方300mほどのところに位置しています。久留米藩の学者・矢野一貞の『筑後将士軍談』には周濠・周堤があったことが記されてい

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ