福岡県大野城市にある善一田古墳公園(善一田古墳群)で、6世紀後半(古墳時代後期)、古墳群で最初に築かれた円墳が、善一田18号墳。東西26m、南北22mの大きさがあり、古墳群では最大の規模を誇っています。埋蔵施設である横穴式石室の玄室の高さは3.5mもあります。
善一田古墳公園で最初に築かれた最大の古墳
石室からは鉄鏃(てつぞく)、鉄刀の鍔(つば)、盛矢具(せいしぐ)、弓矢、さらにはガラス玉などのアクセサリー類、鐙(あぶみ)、轡(くつわ)などの馬具、鉄鉗(かなはし=鍛冶具)、須恵器など豊富な副葬品が出土しています。
6世紀後半〜7世紀後半、朝鮮半島との交流を背景に、先進の開拓者集団やその子孫が四王寺山から乙金山にかけての山裾に進出し、古墳を造営したもので、善一田18号墳の被葬者は、乙金山麓一帯の集団を率いたリーダーの古墳と推測されています。
善一田古墳群は、日本遺産「古代日本の『西の都』-東アジアとの交流拠点-」の構成資産にもなっています。
善一田18号墳 | |
名称 | 善一田18号墳/ぜんいちだじゅうはちごうふん |
所在地 | 福岡県大野城市乙金東1-29 |
関連HP | 大野城市公式ホームページ |
電車・バスで | JR南福岡駅から西鉄バス上宇美行きで16分、乙金下車、徒歩5分 |
ドライブで | 九州自動車道太宰府ICから約3km |
駐車場 | 13台/無料 |
問い合わせ | 大野城市地域創造部 心のふるさと館 TEL:092-558-2206/FAX:092-558-2207 |
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