岐阜県瑞浪市日吉町、中山道(なかせんどう)・細久手宿の東口にある街道時代に旅人の休息所ともなった場所が細久手宿庚申堂(ほそくてしゅくこうしんどう)。境内には江戸時代初期の石仏・石塔群が残され、街道時代を偲ぶ貴重なスポットとなっています。
江戸時代初期の石仏・石塔群が現存
細久手宿庚申堂は、寛政10年(1798年)の宿場大火で焼失後、享和2年(1802)年に宿場の厄除けとして再建されたもの。
庚申様は街道時代の民間信仰で、外からの災いを遮る神として信仰され、宿場の端に設置されています。
人の体内には、三尸(さんし)と呼ばれる虫がいて、60日に1回やってくる庚申の日(かのえさるのひ)の夜、人が眠ると、この虫が体内から抜け出し、その人の行状を天帝に知らせに行くといわれ、長生きしたければ庚申の日に眠ってはいけないという信仰が流布しました。
そのため、江戸時代には、村の中に庚申講ができ、庚申の日には、講中の家々を順番に「お宿」(集会所)にして夜を明かしたのです。
明治維新後、科学や医学の進歩で、次第に衰えていき、街道沿いの庚申塔や庚申堂に、往時隆盛した信仰の名残をとどめています。
細久手宿の高札場近く、大湫宿(おおくてしゅく)寄りの高台に位置し、庚申堂から宿内が一望にできることもあって、「細久手宿のこうしんさま」と旅人に親しまれたのだとか。
細久手宿庚申堂 | |
名称 | 細久手宿庚申堂/ほそくてしゅくこうしんどう |
所在地 | 岐阜県瑞浪市日吉町 |
関連HP | 瑞浪市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 中央自動車道瑞浪ICから約10km |
駐車場 | 細久手公民館前駐車場を利用 |
問い合わせ | 瑞浪市観光協会 TEL.0572-67-2222 |
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