群馬県伊勢崎市小泉町にある古社が、小泉稲荷神社。徳川家に重用される禄高3200石の旗本で領主の久永源兵衛が慶長5年(1600年)に社殿を創建。稲荷信仰盛んな江戸時代には多くの参拝者があったのだとか。参道には伏見稲荷同様に赤い鳥居が並んでいて壮観で、被写体としても人気。
200基以上並ぶ赤い鳥居が圧巻
社伝によれば、崇神天皇(すじんてんのう)の御代、毛野国(けぬくに=群馬県の古名)開拓の祖神とされる豊城入彦命(とよきいりびこのみこと=崇神天皇の第1皇子)が、東国平定の際、案内の武臣が勅命によって山城国(現・京都府)伏見稲荷の分霊を勧請して創建したと伝わる古社。
豊城入彦命は、記紀(『古事記』、『日本書紀』)によれば上毛野氏(かみつけのうじ)や下毛野氏(しもつけのうじ)の始祖とありますが、古墳時代のことなので定かでありません(前橋市の総社二子山古墳あるいは大室古墳群が陵墓という説も)。
社殿を創建した久永源兵衛は、現在のあずま水生植物公園・大東神社あたりに陣屋を構えていた旗本。
家康からの信任され、慶長16年(1611年)、関東に盗賊団が跋扈していることを問題視した幕府は、久永源兵衛らにその討伐を命じています(『寛政重修諸家譜』)。
小泉稲荷神社は商売繁盛の神様として尊崇され、初詣は、一之宮貫前神社(富岡市)に次ぐ人出となり、大いに賑わいをみせます。
高さ22.17mを誇る大鳥居は群馬県では最大。
現在に社殿は、昭和36年の再建です。
毎月1日・15日が縁日、4月15日が『例大祭』。
小泉稲荷神社 | |
名称 | 小泉稲荷神社/こいずみいなりじんじゃ |
所在地 | 群馬県伊勢崎市小泉町231 |
電車・バスで | JR国定駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 北関東自動車道太田藪塚ICから約3km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 小泉稲荷神社 TEL:0270-62-7171 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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