群馬県館林市にある、江戸時代に館林藩の藩庁となった城が館林城(たてばやしじょう)。中世城郭の築城時期、築城者については諸説あり定かでありませんが、近世的な城郭は、徳川四天王のひとり、榊原康政(さかきばらやすまさ)が城沼(じょうぬま)を濠として活用して築城。
徳川綱吉が藩主の際、本丸に三重櫓を創建
天正18年(1590年)、豊臣秀吉の命による徳川家康の関東入封に伴い、家康は利根川を押さえる要衝・館林に譜代の榊原康政を配し、北辺の防備を固めたのです。
寛文元年(1661年)には、4代将軍・徳川家綱の弟・徳川綱吉が10万石の加増を受け25万石で入封し、その後、5代将軍となったため、将軍輩出の城にもなっています。
寛文4年(1664年)、徳川幕府から城修築のため金2万両が支出され、館林城の大改修が行なわれています。
城沼側の石垣が整備され、本丸北西隅にに代用天守の三重櫓を創建。
本丸には、三重櫓のほか北東隅に二重櫓を構え、隣接の城沼と接した南郭(御厩曲輪)の南西隅、南東隅の2ヶ所に二重櫓を配して防備を強化しています。
その後、一時的に城が破却されて天領になったこともありましたが、明治維新まで館林藩の藩庁として親藩、譜代の大名の居城となっています。
館林市役所に隣接した芝地の「館林城ゆめひろば」は、館林城の本丸、南郭(御厩曲輪)跡。
本丸跡が園地になっているほかは、三の丸の土橋門一帯が土橋門跡公園、また、大手門跡に三角公園が整備されています。
館林城 | |
名称 | 館林城/たてばやしじょう |
所在地 | 群馬県館林市城町 |
ドライブで | 東北自動車道館林ICから約4km |
駐車場 | 尾曳駐車場(243台/無料) |
問い合わせ | 館林市教育委員会 TEL:0276-74-4111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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