群馬県高崎市中室田町にある、ちょっとユーモラスな道祖神が、中室田の接吻道祖神(なかむろだのせっぷんどうそじん)。舟形光背に男女二神が熱く抱擁し、接吻している姿の双体道祖神で、キッス道祖神などとも称されています。宝暦7年12月吉日の銘があり、1757年の造立であることがわかります。
高遠の石工が彫った男女2神のキッス道祖神
江戸時代中期には、信州・高遠(現・伊那市高遠町)には1300人の石工がいて、信州はもちろん、お隣の上州や、遠く相模などにも出張滞在し、双体道祖神を築いており、中室田の接吻道祖神も高遠の名工の作だと推測できます(中室田町には双体道祖神が多数現存)。
高さ66cmの石の中に仲睦まじい男女2神が彫られています。
高崎市内にはちょっとエッチな道祖神もあり、高崎市倉渕町三ノ倉の落合の道祖神は、落合の交合道祖神ともいわれる、夫婦和合の場面を描いたもので、宝暦10年(1760年)の造立。
同様のものは、中之条町にもあり、旧六合村の長平の道祖神は抱擁、荷付場の道祖神は、春画のように男女和合のシーンを描いています。
中室田の接吻道祖神 | |
名称 | 中室田の接吻道祖神/なかむろだのどうそじん |
所在地 | 群馬県高崎市中室田町 |
関連HP | 高崎市公式ホームページ |
電車・バスで | JR安中榛名駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 関越自動車道前橋ICから約19km |
問い合わせ | 高崎市文化財保護課 TEL:027-321-1292/FAX:027-328-2295 |
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