2024年7月20日(土)~7月21日(日)、佐賀県唐津市で『浜崎祗園祭』(浜崎祇園山笠)が行なわれます。高さ15m、重さ5tという日本最大級の3台の飾り山笠を約150人の締め込み姿の男たちが曳き回す勇壮な祭り。巨大な山笠を支える台車は車輪が6つあるのが特徴。巨大山笠を何回も旋回させる「大まぎり」は必見です。
諏訪神社境内での「大まぎり」がハイライト
宝暦3年(1753年)、浜崎の中村屋久兵衛が商用のため京の祇園社(現在の八坂神社)を参拝した帰路、博多で櫛田神社の山笠の賑わいを見物して感動し地元に伝えたもの。
まむし除けで知られる諏訪神社の境内社・祗園社の祭礼。
高さ15m、重さ5tという大きさになったのは昭和30年代で、大正時代には18m〜20mの山笠が運行されていたのだとか。
山笠の高さが高いため、浜崎では地元が資金を負担して電柱を高くしているのです。
諏訪神社前(西区)から曳き出された山笠は東区を通り、浜区までを往復しますが、笛や太鼓に三味線が加わる独特なお囃子と、祭りの終盤に諏訪神社境内で行なわれる巨大山笠を何回も旋回させる「大まぎり」は必見。
漁師町(浜区)、農業の町(西区)、商人の町(東区)とそれぞれの山笠が、大漁、豊作、商売繁盛を祈って曳き回されます。
山笠の台の横に飾る燈籠には、浜区が「叶大漁」(かなうたいりょう)、東区が「商売繁盛」、西区が「五穀豊穣」とそれぞれの地域にふさわしい祈念の文字が記されています。
両日とも曳き出し15:00頃~、「大まぎり」20:00頃~。
周辺には交通規制が実施されます。
ちなみに、お囃子を演奏する囃子方の楽器は笛、太鼓、鐘に三味線が加わりますが、九州では天領だった日田に伝わる『日田祇園祭』と『浜崎祗園祭』だけの特長。
浜崎も宝暦13年(1763年)、唐津藩領から外れ、天領だった時代があるため、その頃に周辺や京から導入されたのだと推測されています。
浜崎祗園祭|唐津市|2024 | |
開催日時 | 2024年7月20日(土)~7月21日(日) |
所在地 | 佐賀県唐津市浜玉町浜崎1181 |
場所 | 諏訪神社 |
関連HP | 浜崎祗園祭公式ホームページ |
電車・バスで | JR筑肥線浜崎駅から徒歩5分 |
ドライブで | 西九州自動車道浜玉ICから約1km |
駐車場 | 浜玉公民館駐車場、祭り期間のみ臨時駐車場としてJAからつ浜崎支店駐車場、浜玉中学校など |
問い合わせ | 唐津観光協会浜玉観光案内所 TEL:0955-56-6937 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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