2024年4月29日(月・祝)~5月12日(日)、石川県七尾市一本杉通りで『第19回花嫁のれん展』を開催。幕末から明治時代初期に始まったという加賀・能登の庶民生活の風習で、結婚式当日、嫁ぎ先の仏間にかける婚礼道具が「花嫁のれん」。その花嫁のれんが商家・民家の屋内に百数十枚展示されるイベントです。
「のれんをくぐらにゃ嫁になれん」の伝統
加賀・能登地方では、花嫁が嫁入りの際、「花嫁のれん」を持参し、花嫁は嫁ぎ先の玄関で、実家の水と婚家の水を半分ずつ混ぜて一口飲む「合わせ水」の儀式を行ないます。
その後、花婿の家の仏間の入口に掛け、両家が挨拶を交わした後、花嫁が「花嫁のれん」をくぐり、赤または金色のロウソクを灯した祖先の仏前に座ってお参りをしました。
そんな儀式を行なった後に、結婚式が執り行なわれました。
現代でも風習・しきたりを重んじる地域や旧家、石崎奉燈祭では行なわれている風習なのだとか。
この「花嫁のれん」、その多くは絹製で、牡丹の花や鶴などの婚礼にふさわしいめでたい柄と花嫁の実家の家紋が、加賀友禅の技法を用いて染められています。
平成16年に第1回目として一本杉通りに56本の「花嫁のれん」をかけてスタートした地域活性のイベントも年々盛大になっています。
「花嫁のれん館」では、女性は花嫁の白無垢または打掛を着て、男性は紋付袴で花嫁のれんくぐりの体験も可能です(有料、事前の予約が必要)。
第19回花嫁のれん展|七尾市|2024 | |
開催日時 | 2024年4月29日(月・祝)~5月12日(日) |
所在地 | 石川県七尾市一本杉町 |
場所 | 一本杉通り |
関連HP | 花嫁のれん展公式ホームページ |
電車・バスで | JR七尾駅から徒歩8分 |
ドライブで | 能越自動車道七尾城山ICから約4km |
駐車場 | 七尾市袖ケ江駐車場・小丸山城址公園下観光駐車場/無料 |
問い合わせ | 花嫁のれん館 TEL:0767-53-8743/FAX:0767-53-8744 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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