立山黒部アルペンルートの富山側の入口、千寿ヶ原(立山駅)。そこから称名渓谷を遡上すると日本一の落差(350m)がありますが、その横に雪解けシーズンや大雨の後などに現れる「幻の滝」、ハンノキ滝が出現。落差はなんと500mで、しかも直瀑。初夏だけのダイナミックな光景を目にすることができます。
4月〜5月の雪解け時が水量も多く、もっとも豪快

10万年前に立山の火山活動が活発化して大量の火山灰が噴出し、現在の弥陀ヶ原高原が誕生。
立山火山の火山台地を、称名川が長い年月を費やして削りながら後退、標高差500m、長さ2kmというV字谷(称名廊下)を形成。
その末端に落ちるのが称名の滝とハンノキ滝です。
この弥陀ヶ原側の断崖が大岩壁「悪城の壁」で、「立山黒部ジオパーク」の称名渓谷ジオサイトにもなっています。
4月〜5月の雪解け時が水量も多く、もっとも豪快です。
立山信仰では涅槃滝(ねはんのたき)の名がありますが、涅槃とは仏教用語で「悟りの境地」(仏教のめざす理想)。
「称名」は、仏や菩薩の名を声に出して唱えること。
称名渓谷で、ハンノキ滝を見上げながら修行し、その豪快さから自らの小ささを実感して解脱、「悟りの境地」に到達するということなのかもしれません。
近年、日本海側の積雪量が増加傾向で、GWには称名滝下までの遊歩道が開通しない場合もあります。
その場合は渓谷入口から遠望することに。

直瀑で落差500m! 「幻の滝」ハンノキ滝が出現中! | |
所在地 | 富山県中新川郡立山町桂台 |
場所 | ハンノキ滝 |
ドライブで | 北陸自動車道流杉スマートICから約30km |
駐車場 | 称名平駐車場(190台/無料) |
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