明治元年、開港と同時に外国人居留地の前に置かれたのがメリケン波止場。メリケン(米利堅)とはアメリカのことで、居留地の西端に初代のアメリカ領事館(現在の神戸郵船ビルの場所に建っていた)のあったことが名の由来です。埋め立てが進んで、現在ではメリケンパークと呼ばれるウォーターフロントで、神戸ポートタワーが聳えています。
近代神戸港発祥の地周辺を臨海公園として整備
海外に門戸を開き外国貨物の荷揚げ港として造られた幅11m長さ18mの兵庫港(神戸港)第3波止場。
昭和8年には神戸港の活性化に伴って萬國波止場と改称する動きがありましたが、一般にはメリケン波止場と通称されてきました。
昭和62年にメリケン波止場から中突堤周辺を埋め立て誕生した緑地帯がメリケンパークです。
神戸港のシンボル、神戸ポートタワーや、神戸海洋博物館、ホテルオークラ神戸などが配されています。
中央芝生には平成2年に開かれた『第1回神戸ファッションフェスティバル』を記念する鐘楼「オルタンシアの鐘」が設置され、その海側には阪神・淡路大震災から20年を機に生まれたロゴマーク「BE KOBE」の神戸開港150周年記念バージョンのモニュメントがあります。
東側のメリケン波止場側の岸壁には阪神・淡路大震災の崩壊状況をそのままに保存した神戸港震災メモリアルパークがあります。
かつて神戸ポートタワーは中突堤(大正時代に建設された突堤)と呼ばれる埠頭の付け根にありましたが、現在では両側が埋め立てられています。
中突堤の先端には、神戸メリケンパークオリエンタルホテルが建ち、個性派のレストランが揃っているので、ランチ、ディナーに最適です。
外洋航路やクルーズ船(5万トン級船舶の接岸可能)の旅客ターミナルのある中突堤からハーバーランドへと続く海沿いの遊歩道も整備され、デートスポットしても人気。
ライトアップされた神戸ポートタワーを見上げ、海越しにモザイクの華やかさを感じる夜景も見事で、神戸港の開港以来の発展を実感できます。
神戸ポートタワーのライトアップは22:00まで。
神戸村の東部を開港地としたため、港湾機能はもちろん、都市機能もゼロからの出発といった感じでした。
当初の港湾施設がメリケン波止場で、神戸港新港第1突堤・第2突堤・第3突堤と並び、経済産業省の「商業貿易港として発展し続ける神戸港の歩みを物語る近代化産業遺産群」(神戸港の港湾施設群)の構成資産となっています。
メリケンパーク | |
名称 | メリケンパーク/めりけんぱーく Meriken Park |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区波止場町 |
関連HP | 神戸公式観光サイト |
電車・バスで | JR元町駅・阪神本線阪神元町駅から徒歩15分 |
ドライブで | 阪神高速道路神戸線京橋ランプから約1.6kmで市営メリケンパーク駐車場 |
駐車場 | メリケンパーク駐車場(630台/有料) |
問い合わせ | 神戸国際観光コンベンション協会 TEL:078-303-1188/FAX:078-302-2946 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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