兵庫県神戸市北区有馬町にある歴史ある源泉が炭酸泉源(銀泉)。極楽泉源(鉄分の含有量が多い金泉)からタンサン坂と呼ばれる坂を上ると炭酸泉源公園があり、ここに湧いているのが炭酸泉源。有名な有馬温泉の「炭酸煎餅」はこの温泉を使ったのが起こり。地下19mから湧出し、泉温は13度。飲泉所も用意されています。
飲泉所で天然サイダーを味わおう
以前は「鳥類、虫。けだものがこの水を飲めばたちどころに死すなり」といわれ毒水と恐れられていましたが、明治6年、湯山町戸長・梶水源治郎氏が鉱泉と確認。
明治8年に内務省司薬場(しやくじょう/明治政府が設立した官立の薬品検査機関)が大阪にできたのを機に検査を行ない、飲料水としても優れていることが判明。
明治19年には地元有志が雨露から防ぎ、気泡が発生するようにと、泉源の上に上屋を建築しています。
現在では銀泉(単純二酸化炭素冷鉱泉)の主泉源となっています。
阪神淡路大震災までは源泉横に茶屋があり、砂糖を溶かした炭酸泉を「サイダー」として販売していました。
有馬が「国内のサイダー発祥の地」といわれるゆえん(明治34年、有馬鉱泉株式会社設立、ガス入りミネラルウォーターを製造し、神戸居留地の外国人、外国航路向けに発売)。
炭酸泉源の温泉水を一升瓶に入れて運ぼうとしても、ポンと音を立てて蓋が飛んでしまうことから、まるで鉄砲のようであるということから「鉄砲水」とも呼ばれてきました。
持参した水筒などに入れることは、無理ということに。
炭酸泉源は、公共浴場「銀の湯」に引湯され、ラジウム泉と混合して使われています。
炭酸泉源(銀泉) | |
名称 | 炭酸泉源(銀泉)/たんさんせんげん(ぎんせん) |
所在地 | 兵庫県神戸市北区有馬町1325-1 |
関連HP | 有馬温泉観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩15分、または六甲・有馬ロープウェー有馬駅から徒歩15分 |
ドライブで | 阪神高速道路北神戸線有馬口ICから約3km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 有馬温泉観光協会 TEL:078-904-0708 |
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