兵庫県たつの市龍野町にある歴史ミュージアムがたつの市立龍野歴史文化資料館。地元出身の鹿島守之助博士が設立した八重洲ブックセンターから建物の寄贈を受け、平成元年に開館。年代別に5つのテーマに分けた常設展示のほか、特別展も随時開催され、西播磨の歴史と文化を学ぶことができます。
西播磨の歴史をわかりやすく解説
常設展は、「原始古代の龍野」、「古代の山陽道」、「中世の筑紫大道」、「龍野城主と城下町」、「近世の街道と揖保川」の5つのコーナーに分かれ、たつの市と周辺の歴史を紹介。
古代の山陽道は、山城国の山崎駅と筑前国の久爾駅を結ぶ幹線道路で、原則30里ごとに駅家(うまや)が設けられ合計58駅があり、たつの市では布勢に駅家が置かれていました。
たつの市一帯は、条里制も整い播磨国最大の郡として発展したのです。
筑紫大道は、中世の山陽道。
元寇に備えて、博多湾岸の石築地(元寇防塁)とともに設置された軍用道路で、京・六波羅探題と博多を結んでいました。
軍事目的で整備された道路ですが、これによって都の文化、宋(中国)の文化の流入があったのです。
近世の揖保川水運は、高瀬舟で宍粟郡一円の木材・米・鉄・薪炭が運ばれ、龍野藩の財政を支えた交易ルートでした。
その揖保川流域は、日本三大そうめんのひとつ「播州そうめん」の生産地で、手延べ素麺「揖保乃糸」(いぼのいと)で有名です(たつの市には揖保乃糸資料館「そうめんの里」もあります)。
このほか資料館では、宮本武蔵の著した剣術の奥義『円明流秘術巻』や『円明流兵道鏡』などの貴重な宮本武蔵関連の資料も収蔵しています。
たつの市立龍野歴史文化資料館 | |
名称 | たつの市立龍野歴史文化資料館/たつのしりつたつのれきしぶんかしりょうかん |
所在地 | 兵庫県たつの市龍野町上霞城128-3 |
関連HP | たつの市公式ホームページ |
電車・バスで | JR本竜野駅から徒歩15分 |
ドライブで | 山陽自動車道龍野ICから約2km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | たつの市立龍野歴史文化資料館 TEL:0791-63-0907/FAX:0791-63-0998 |
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