兵庫県丹波篠山市西新町、篠山城の西側に位置する城下町が、御徒士町武家屋敷群(おかちまちぶけやしきぐん)。慶長14年(1609年)、篠山城が完成した際に、同時に行なわれた町割で誕生した武家町。篠山城の外堀・西濠の外側に南北の通り(御徒町通り)をつけ、その両側に武家屋敷を配したものです。
御徒士衆が暮らした武家屋敷の家並みが現存
西国への睨みをきかせる城ということもあって、普請総奉行を池田輝政が務め、15ヶ国20名の大名を動員した天下普請(てんかぶしん)で築城した篠山城。
町割りをしたのは築上の名手、藤堂高虎(とうどうたかとら)で、篠山城の外堀に面して上級武士を(小林家長屋門が現存)、さらに城の西に位置する南北の通り(御徒士町通り)に藩主の警備にあたった御徒士衆の家屋を配したのです。
このとき御徒士衆に割り当てられた間口は、平均8間であることが現在の敷地からも確認できます。
現存する武家屋敷は天保元年(1830年)の大火後の再建。
廃藩置県後は江戸詰の家臣を中心に篠山を離れる者が多かったのですが、御徒士町の士族は、他への転出が少なく今も武家屋敷の名残りをとどめています。
「丹波篠山市篠山伝統的建造物群保存地区」の一角を占め、篠山における最も古い景観が残るエリアとなっているので、ぜひ散策したい場所。
武家屋敷のうち安間家は「武家屋敷安間家史料館」として公開されています。
東の京口にある河原町商家群とは南新町の丹波篠山五十三次「歴史の散歩道」で結ばれており、この道を利用すれば三の丸経由で商人町へ移動することに。
御徒士町武家屋敷群 | |
名称 | 御徒士町武家屋敷群/おかちまちぶけやしきぐん |
所在地 | 兵庫県丹波篠山市西新町 |
関連HP | ぶらり丹波路(兵庫県丹波県民局)公式ホームページ |
電車・バスで | JR篠山口駅から神姫バス篠山営業所行きで12分、篠山本町下車、徒歩8分 |
ドライブで | 舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICから約5km |
駐車場 | 丹波篠山市西町駐車場(1時間まで無料、以降有料)を利用 |
問い合わせ | 篠山観光案内所 TEL:079-552-3380 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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