兵庫県神戸市兵庫区にある古社、和田神社(わだみや)。社伝によれば蛭子大神が淡路島から本土に渡るとき、上陸したのが和田岬で、蛭子の森(現社地の西800m)に祀られたのが始まり。日宋貿易で栄えた兵庫津(現在の神戸港)に平清盛(たいらのきよもり)が勧請した兵庫津七弁天のひとつです。
平清盛勧請の兵庫津七弁天のひとつ
平清盛は安芸・宮島の厳島神社(いつくしまじんじゃ)から市杵嶋姫大神(いちきしまひめのおおかみ)の分霊を勧請して合祀しています。
万治元年(1658年)、天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)の坐す神輿が流れ着いたことから、時の尼崎藩主・青山幸利(あおやまよしとし=楠木正成の戦没地を比定するなどした藩主)が天御中主大神を主神にして社殿を造営し、和田の明神となったもの。
こうして、蛭子大神、天御中主大神、天御中主大神という3つの祭神を祀っています。
地形を見ながら沿岸を行く古代、中世の航海術では、和田岬は兵庫津にとって重要な目印でした。
宝暦14年(1764年)の『朝鮮信使来朝帰帆官録』には、暴風により帰国ができなかった朝鮮通信使が和田神社に天候回復を祈願し、翌日は航海日和となったことが記されています。
明治34年、三菱造船所のドック建設により現在地に遷座。
兵庫七福神の弁財天を祀っています。
平清盛勧請の兵庫津七弁天(福原京の貿易港として兵庫津に経ヶ島を築く際、周囲7ヶ所に厳島神社から市杵嶋姫大神を勧請)は、和田神社のほか、兵庫厳島神社、恵林寺(波除弁天)、氷室神社、済鱗寺(さいりんじ)、花隈厳島神社、真光寺(真野弁天)。
和田神社 | |
名称 | 和田神社/わだみや |
所在地 | 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通3-2-51 |
関連HP | 和田神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR・地下鉄和田岬駅から徒歩2分 |
ドライブで | 阪神高速道路3号神戸線柳原出口から約1.5m |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | 和田神社 TEL:078-652-1551/FAX:078-671-5808 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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