厳島神社(淡路島弁財天)

厳島神社(淡路島弁財天)

洲本市の中央に鎮座する厳島神社。地元では淡路島弁財天と呼ばれています。祭神は、安芸の宮島・厳島神社(総本社)と同じで「宗像三女神」の市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。神仏習合時代には仏教の女神の弁財天と習合していたため、淡路島弁財天と呼ばれています。

境内には船山馨の小説『お登勢』の碑も立っている

厳島神社(淡路島弁財天)
厳島神社(淡路島弁財天)

神仏習合時代には、弁財天と習合していたのは、本社である宮島の厳島神社と同じ。
航海と積荷の安全を守る神様として船乗りや廻船問屋などの尊崇を集めました。
現在では縁結び、学業成就、合格祈願のご利益で有名です。

境内には船山馨の小説『お登勢』の碑もあります。
明治3年、阿波蜂須賀家の支配から独立しようとする洲本城代・稲田家の家臣に対し、蜂須賀家家臣が襲撃するという庚午事変(こうごじへん=稲田騒動)が勃発(稲田家は家臣とともに北海道の静内へと開拓移住)。

厳島神社の境内社・稲基神社は、稲田家の守護神で、洲本の加納家に奉公する娘・お登勢をヒロインとする歴史小説が『お登勢』です(ヒロインのお登勢は、灘黒岩水仙郷のある現・南あわじ市黒岩出身という設定)。
ちなみに、映画『北の零年』もこの庚午事変で静内に移住した稲田家の物語です。

11月21日〜23日(本祭は22日)に斎行される秋の例大祭『弁天祭』は盛大で、洲本市街に露店が並びます。
白布に包まれた御神体を背負い、街中を練り歩く独特な御神幸(ごしんこう)もユニーク。

厳島神社(淡路島弁財天)
名称 厳島神社(淡路島弁財天)/いつくしまじんじゃ(あわじしまべんざいてん)
所在地 兵庫県洲本市本町4-1-27
ドライブで 神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから約5km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 厳島神社 TEL:0799-22-0049/FAX:0799-24-4970
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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