兵庫県丹波市と丹波篠山市の境界にそびえる金山(きんざん/標高540m)山頂から西に続く尾根上にある奇岩が、鬼の架け橋。明智光秀が丹波攻略のために築いた山城、金山城(きんざんじょう)の城跡の一画にあり、岩が橋のようなかたちでバランス良くのっている丹波随一ともいえる奇勝となっています。
実は15世紀の地震で誕生した奇勝
2つの大岩の間に、別の岩が挟まった天然の橋。
15世紀中頃、地震で崩落した岩が偶然に岩の間に挟まって落ち着いたものと推測され、北側の鐘ケ坂峠(かねがさかとうげ)からも眺望できます。
鐘ケ坂は、鬼を追い払うため、鬼が嫌う音色を出すという梵鐘を設けたことが名の由来と伝えられる坂で、鬼の架け橋の名もそうした鬼伝説から生まれたもの。
丹波篠山市の追入(おいれ)地区の追入神社側からのアプローチなら、登山口から徒歩1時間ほどで、鬼の架け橋。
追入神社の北側に登山者用駐車場も整備されています。
山上で眼下にする大山荘(丹波篠山市大山地区)は、中世に東寺(京都)の荘園だった地です。
歌川広重『六十余州名所図会』にも描かれた鬼の架け橋
歌川広重が晩年の嘉永6年(1853年)〜安政3年(1856年)に制作した『六十余州名所図会』で、丹波国は鐘坂。
諸国を代表する景観を広重が描いたもので、まさに丹波国を代表する景観ということに。
鬼の架け橋 | |
名称 | 鬼の架け橋/おにのかけはし |
所在地 | 兵庫県丹波市柏原町上小倉・丹波篠山市追入 |
関連HP | 丹波市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICから約9km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 丹波市観光協会かいばら観光案内所 TEL:0795-73-0303/丹波篠山市観光交流課 TEL:079-552-6907 |
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