但馬牛博物館

但馬牛博物館

兵庫県美方郡新温泉町、兵庫県立但馬牧場公園にある但馬牛(たじまうし)を紹介するミュージアムが、但馬牛博物館(たじまうしはくぶつかん)。平成6年10月に但馬牧場公園開園とともにオープンした博物館で、但馬牛・神戸ビーフの歴史・価値を後世に伝える情報発信拠点で、親子で楽しむことができる体験型展示が特徴。

但馬牛を知る、楽しく学ぶ

但馬牛博物館

但馬牛の剥製が出迎える導入展示ブースの先で「Only Oneの牛・但馬牛」ブースでまずは但馬牛(たじまうし)の特徴や歴史、改良などの専門的な内容を、わかりやすく、ビジュアルに解説。
続く、「世界のあこがれ神戸ビーフ」ブースで、神戸牛というブランドの正確な知識と、神戸ビーフの美味しさの秘密を解説。

併設の農業遺産体験館では、但馬牛と一つ屋根の下で暮らした昔の農家をまるごと再現しています。
昭和14年、美方郡小代村(おじろそん)貫田(現・香美町小代)の田尻松蔵宅で生まれた但馬牛「田尻」号は、昭和29年まで病気をすることもなく生き、優秀な種牡牛として、和牛の大半を占める黒毛和種の系統作りに大貢献。
日本全国の黒毛和種の母牛の99.9%以上が「田尻」号の子孫といわれています(平成24年2月、社団法人全国和牛登録協会の調査)。

兵庫県産但馬牛(たじまぎゅう)、神戸ビーフを名乗る条件とは!?

但馬牛
新温泉町で育てられる但馬牛

兵庫県内で生産されてきた牛の総称が但馬牛(たじまうし)。
兵庫県産の黒毛和種の和牛のうち、神戸肉流通推進協議会による基準を満たして生産され、神戸肉流通推進協議会が定める格付け基準を満たした牛肉が、兵庫県産・但馬牛(たじまぎゅう)ブランドです。
つまりは但馬牛(たじまうし)と但馬牛(たじまぎゅう)では大違いです。

1. 血統=兵庫県の県有種オス牛の精子用いて歴代に亘り交配したウシ(メス牛の規定なし)
2. 地理的表示=出生地が兵庫県内
3. 登録・肥育=繁殖から出荷まで「神戸肉流通推進協議会」の登録会員が肥育
4. 月齢=生後28ヶ月以上から60ヶ月以下
5. 流通=兵庫県内の食肉センターに出荷

さらに、兵庫県産(但馬牛)のうち、以下の全てを満たした牛肉は「神戸ビーフ」、「神戸肉」、「神戸牛」、「KOBE BEEF」と表記することが許されます。
条件を満たした牛でも兵庫県産(但馬牛)と表示して出荷することもできますが、通常は、「神戸ビーフ」として流通します。
和牛肉の最高峰として世界的に知られる兵庫県産(但馬牛)、「神戸ビーフ」には厳しい条件があることがよくわかります。

1. メスでは未経産牛、オスでは去勢牛
2. 脂肪交雑のBMS(ビーフ・マーブリング・スタンダードの略で脂肪交雑を評価する12段階の基準)値No.6以上
3. 歩留等級(A・B・Cの3等級に分類)が「A」(72以上=部分肉歩留が標準より良いもの)または「B」(69以上72未満=部分肉歩留の標準のもの)等級
4. 枝肉重量がメスでは230kg以上から470kg以下、オスでは260kg以上から470kg以下
5. 瑕疵(かし=欠点)の表示がある枝肉は、神戸肉流通推進協議会の委嘱会員の判定に依存

但馬牛博物館
名称 但馬牛博物館/たじまうしはくぶつかん
所在地 兵庫県美方郡新温泉町丹土1033
関連HP 但馬牧場公園公式ホームページ
電車・バスで JR浜坂駅から全但バス湯村温泉行きで終点下車、新温泉町コミュニティバス照来循環線に乗り換え、丹土下車
ドライブで 北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICから約44km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 但馬牧場公園 TEL:0796-92-2641/FAX:0796-92-2640
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
兵庫県立但馬牧場公園

兵庫県立但馬牧場公園

兵庫県美方郡新温泉町、但馬牛(たじまうし)の生産地にあるのが、兵庫県立但馬牧場公園。但馬牛が放牧され、ヒツジ、ヤギとの動物ふれあい広場が設けられるほか、ペアリフトで愛宕山山頂(標高584.7m)まで上ることもでき、山頂花園にはラベンダーやコ

 

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