兵庫県神戸市中央区の相楽園(そうらくえん)内にある明治40年代築の廐(うまや)の遺構が、旧小寺家厩舎。小寺泰次郎(こでらたいじろう)邸内の厩舎として建設されたもので、1階が煉瓦造、2階がハーフティンバーの木骨煉瓦造で、国内に残る貴重な洋式厩舎建築ということから国の重要文化財に指定されています。
衆議院議員だった小寺謙吉が明治40年代に建築した厩舎
実業家小寺泰次郎の息子である元神戸市長・小寺謙吉(こでらけんきち/明治41年、衆議院選挙に31歳の最年少記録で当選)が明治40年代にに建てた洋式厩舎。
設計は、新井ビル(旧報徳銀行大阪支店/大阪市中央区、国の登録有形文化財)や造幣局旧火力発電所(現・造幣博物館/大阪市北区)、旧日濠会館(現・海岸ビルヂング/神戸市、国の登録有形文化財)などの設計で有名な河合浩蔵(かわいこうぞう=ジョサイア・コンドルに建築を学んだ後、ドイツに留学)。
1階は、馬車庫、自動車庫、馬糧供給室、2階は厩務員部屋、馬糧倉庫で、円形の尖塔状の塔屋、急勾配の寄棟屋根、ドーマ窓など特徴的なデザインが施されています。
三田藩士で明治維新後に実業家として財を成した小寺泰次郎の私邸跡である相楽園には、生田区北野町から旧ハッサム住宅(国の重要文化財)、垂水区から船屋形(姫路藩で使用されていた川御座船の屋形部分、国の重要文化財)が移築保存されています。
相楽園・旧小寺家厩舎 | |
名称 | 相楽園・旧小寺家厩舎/そうらくえん・きゅうこでらけきゅうしゃ |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区中山手通5-3-1 |
関連HP | 相楽園公式ホームページ |
電車・バスで | 神戸市営地下鉄県庁前駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 相楽園 TEL:078-351-5155 |
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