兵庫県姫路市安富町塩野にあるその名の通り六角形の古墳が、塩野六角古墳(しおのろっかくこふん)。標高155.5mの山腹に単独で立地し、一辺の長さが3.8m〜4.4mという六角形の古墳です。無袖の横穴式石室も現存。兵庫県の史跡に指定。
日本一古墳の多い兵庫県でも六角墳はこの古墳だけ
古墳時代終末期の7世紀後半頃と推定される古墳ですが、被葬者は明らかではありませんが、当時この一帯を支配していた豪族・山部三馬(やまべのみま)、あるいはその一族ではないかともいわれています。
石室は全長4.4m、開口部幅1.1m、奥壁側の幅0.8m、高さが1.3m。
道教・仏教思想に由来すると推測される多角形墳としては、天皇陵にも採用された八角墳が知られていますが、六角墳は、塩野六角古墳が最初の確認例で、現在でも奥池3号墳(岡山県岡山市)、マルコ山古墳(奈良県高市郡明日香村)と塩野六角古墳など数基だけという希少なもの。
兵庫県には1万8851基(日本の全古墳の12%)もの古墳があり、鳥取県(1万3459基)、京都府(1万3089基)、千葉県(1万2750基)、岡山県(1万1726基)を抑えての古墳が日本一多い県。
1万8851基のなかで、唯一、六角形というのがこの塩野六角古墳です。
塩野六角古墳 | |
名称 | 塩野六角古墳/しおのろっかくこふん |
所在地 | 兵庫県姫路市安富町塩野664-3 |
関連HP | 姫路市公式ホームページ |
ドライブで | 中国自動車道山崎ICから約7km |
問い合わせ | 姫路市教育委員会事務局生涯学習部文化財課 TEL:079-221-2786/FAX:079-221-2779 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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