アーサー・ヘスケス・グルーム像

アーサー・ヘスケス・グルーム像

兵庫県神戸市灘区六甲山町、兵庫県道16号(明石神戸宝塚線)沿いの六甲山記念碑台(六甲山ビジターセンター)にあるのが、「六甲開山の祖」と称されるイギリス人貿易商、アーサー・ヘスケス・グルーム像。毎年6月下旬頃に像の前で『六甲山グルーム祭夏山びらき』が行なわれています。

六甲山の記念碑台にある「六甲開山の祖」の胸像

アーサー・ヘスケス・グルーム(Arthur Hesketh Groom)
アーサー・ヘスケス・グルーム(Arthur Hesketh Groom)

イングランド出身の実業家、アーサー・ヘスケス・グルーム(Arthur Hesketh Groom)は、長崎でグラバー商会に勤務。
神戸開港の年、明治元年(1868年)、神戸外国人居留地の出張所設置にともなって神戸に来訪、明治3年、資金繰りの悪化でクラバー商会が倒産すると、居留地101番地にモーリヤン・ハイマン商会を設立、日本茶の輸出、中国紅茶の輸入などを手掛けています。

明治30年、神戸外国人居留地内にあったオリエンタルホテルを買収して新館を設立、豪華ホテルの経営、貿易などで財をなしました。
神戸の地をこよなく愛し、明治28年、六甲山の三国池付近に最初の別荘を建てたり(その後、「神戸外国人村」と呼ばれるまでに)、明治36年、日本で最初の会員制のゴルフ場神戸ゴルフ倶楽部をオープンするなど、近郊リゾートとしての「六甲山」の礎を築いた人物としても有名です。

私財を投じて禿山と化していた六甲山に植樹を実施、同時に登山道の整備を行なうなど、治山事業にも大きく貢献しています。

生前の明治45年6月23日、グルームが固辞するなかで、標高795.6mの山上に「六甲山開祖之碑」が建立されますが、昭和17年、「敵国人の顕彰碑」であることを理由に軍部が撤去、昭和30年に記念碑が再建され、同時に胸像(アーサー・ヘスケス・グルーム像)が建立されています。
一帯は六甲山記念碑台と称されてきましたが、近年は六甲山ビジターセンターと呼ばれています。

アーサー・ヘスケス・グルーム像
名称 アーサー・ヘスケス・グルーム像/あーさー・へすけす・ぐるーむぞう
所在地 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲
電車・バスで 阪急六甲駅から阪急バス六甲山頂行き(日曜、祝日のみ)で、六甲山頂(記念碑台)下車すぐ
ドライブで 阪神高速道路7号からと西ICから約5km
駐車場 六甲山ビジターセンター駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
六甲山上バス

六甲山上バス

兵庫県神戸市、六甲山の山上、六甲ケーブルと山上の施設、眺望スポット結ぶのが六甲山上バスで、六甲山と摩耶山をつなぐ「六甲摩耶スカイシャトルバス」とともに貴重な足となっています。起終点となるのは六甲ケーブル六甲山上駅、六甲有馬ロープウェー山頂駅

 

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