六甲比命大善神社

六甲比命大善神社

兵庫県神戸市灘区六甲山町、六甲山の山上、六甲高山植物園の北側に鎮座する古社が、六甲比命大善神社(ろっこうひめだいぜんじんじゃ)。仰臥岩、雲が岩、心経岩の中間地点に位置する壮大な磐座(いわくら)が御神体で、多聞寺の奥の院にもなっていて、六甲比命講が管理しています。

六甲山上にある巨大な磐座は、多聞寺の奥の院

社殿もありますが、見逃せないのは、六甲山の霊域中の霊域である本殿。
巨岩と巨岩の間に空いた逆V字型の空間に祠(ほこら)が安置されています。

法祇園精舎の守護神とされる牛頭天王(ごずてんのう)とともに日本に渡来したと伝わる天竺(インド)の僧・法道(ほうどう)。
六甲山で修行中に雲ヶ岩(現・六甲比命大善神社境内)で紫雲に乗って出現した毘沙門天を感得、多聞寺を創建したとされています(ただし、法隆寺創建以前のことなのであくまで伝承の域を出ません)。

法道が修行中に紫雲に乗った毘沙門天が出現したという雲ヶ岩(紫雲賀岩)、法道が心経を刻んだという伝承のある心経岩(現在刻まれる経文は、大正時代に刻まれたもの)、最上部の仰臥岩(ぎょうがいわ)などがあるほか、六甲山(津に向かう峰=向津峰)山名由来比定地ともされています。

六甲山の山体は、六甲花崗岩で、山頂部の露岩は節理に沿って風化が進んだ方状節理が確認されます。
この節理が、人的な加工にも見えるため、古代から神の降臨する磐座だと信じられてきたのでしょう。

六甲比命大善神社
六甲比命大善神社
名称 六甲比命大善神社/ろっこうひめだいぜんじんじゃ
所在地 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲
関連HP 六甲比命大善神社公式ホームページ
電車・バスで 六甲ケーブル山上駅から六甲山上バスロープウェー山頂駅行きで7分、アスレチックパーク前下車、徒歩5分
ドライブで 阪神高速道路からと西ICから約7km
駐車場 4台/無料、満車の場合は六甲山アスレチックパークGREENIA駐車場(有料)を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
多聞寺

多聞寺

兵庫県神戸市北区有野町唐櫃、神鉄六甲駅(しんてつろっこうえき)のすぐ北側にある真言宗の古刹が、六甲山多聞寺(たもんじ)。大化改新直後の孝徳天皇の治世に天竺(インド)の僧・法道(ほうどう)が創建という伝承が残されています。平清盛は福原遷都では

 

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