兵庫県尼崎市開明町2丁目にあるのが、尼崎市役所開明庁舎(旧開明尋常小学校校舎)。市民サービスを実施する施設ですが、建物は、昭和12年築の開明尋常小学校校舎を再生したもので、国の登録有形文化財に指定され、1階ではカフェも営業。外側に半円型に張り出した部分は南玄関です。
開明尋常小学校の校舎を再生、かつての教室ではカフェも営業
昭和9年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸し、京阪神に大きな被害をもたらした室戸台風の災害復興事業として昭和12年に建築されたのが、開明尋常小学校(戦後は開明小学校でしたが、平成16年に城内小学校に統合されて廃校に)。
鉄筋コンクリート3階建ての校舎が、校庭を囲むようにしてL字型に建てられ、半円型に張り出しした上部には煙突のように突き出した柱があることから、艦船の艦橋ような外観が特徴。
校庭を囲む塀には、太平洋戦争末期の米軍機(P51マスタング)の機銃掃射による弾痕も残され、尼崎の戦争の記憶を留めています。
建物南端には戦後の増築が付属していましたがリニューアル工事の際に撤去され、竣工当時の姿に復元されています。
1階にある旧校長室は、メモリアルコーナーとして利用され、戦前の奉安庫や家具が展示されているほか、1階の旧教室で「なないろカフェ 尼崎城」も営業(晴れた日にはオープンテラス席も用意)。
軍国主義教育が強まる昭和10年頃から各学校に設置された奉安庫は、教育勅語の謄本と天皇の御真影を不敬にあたらないように保管し、火災から守るための庫です。
阪神尼崎駅から徒歩3分という交通至便な位置にあるので、尼崎城、寺町歩きなど、尼崎散策の際にはぜひお立ち寄りを。
尼崎市役所開明庁舎(旧開明尋常小学校校舎) | |
名称 | 尼崎市役所開明庁舎(旧開明尋常小学校校舎)/あまがさきしやくしょかいめいちょうしゃ(きゅうかいめいじんじょうしょうがっこうこうしゃ) |
所在地 | 兵庫県尼崎市開明町2-1-1 |
関連HP | 尼崎市公式ホームページ |
電車・バスで | 阪神電車尼崎駅から徒歩3分 |
ドライブで | 阪神高速3号神戸線尼崎東ICから約1km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 尼崎市役所開明庁舎 TEL:06-6413-5371 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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