昭和45年7月20日、広島県比婆郡西城町(現・庄原市)で、ゴリラに似て、子牛ほどの大きさの不思議な生き物が目撃され、その後、庄原市、比和町など比婆山(ひばやま)周辺で猿に似た不思議な生き物の目撃例が連続、ヒバゴンと名付けられて探索が行なわれましたが、その正体は未だに不明で・・・。
芸備線・備後西城駅がヒバゴン探検の出発点に
未確認動物(UMA=Unidentified Mysterious Animals)といえば、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』にも野槌蛇の名で掲載されるツチノコが有名ですが、戦後に限っても、ツチノコのほか、北海道・屈斜路湖のネッシー、そして広島県庄原市周辺のヒバゴンなども目撃例があり、世間を大いに騒がせました。
ヒバゴンに関していえば、目撃例が多かったこともあって、西城町役場に「類人猿相談係」を設置して対応するなど、大騒ぎとなりました。
「猿にしては体が大きすぎる」、「猿かと思ったら人間の顔立ちによく似ていた」などの証言も得られ、目撃者の話から、特徴としては、ゴリラに似た類人猿型で、背丈は1.5mほどで二足歩行、黒もしくは濃い茶色の毛で覆われ、顔は逆三角形ということがわかっています。
目撃者のひとりは、「夜は早めに戸締りをし、子どもを外に出さないようにしている」などと語ったため、その信憑性も高まったのです。
大学や研究機関、類人猿調査隊が訪れて調査、探索が行なわれましたが成果は上がらず、昭和49年10月11日、庄原市濁川町の県道で目撃されたのを最後に、突然、目撃例がゼロに(目撃情報は合計で29件)。
こうしてヒバゴン騒動も終焉しました。
ヒバゴンブームは終焉と思われていましたが、ヒバゴンは庄原市のマスコットキャラクターとして存続、庄原市西城町で栽培されているネギにも「ヒバゴン」と名がつけられ、今も町起こしの主役キャラクターに。
西城町観光協会では、ヒバゴン目撃50年を節目に、2021年2月「ヒバゴン50周年記念オンラインツアー」と題して動画をYouTubeで配信開始。
さらに西城町観光協会では、昭和9年に開業したレトロな備後西城駅をヒバゴンであふれさせ、芸備線の利用者促進、そして町起こしを行おうという「ヒバゴン駅化プロジェクト」も始まっているのです。
ヒバゴンの足跡を採取して作られた石膏の展示などもあって、ヒバゴンの情報ステーションとしても機能しています(西城町観光協会も駅舎内にあります)。
西城町観光協会は、「ヒバゴン探検隊」を立ち上げ、目撃地ツアーといったイベント「調査活動」も実施する予定とか。
画像協力/庄原観光ナビ
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関連HP | 庄原観光ナビ(庄原観光推進機構公式ホームページ) |
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