日本の高所露天風呂のTOP5をスラスラいえる温泉ツウは意外に少数。5位となる露天風呂は2ヶ所あり、万座温泉の万座亭と、濁河温泉(にごりごおんせん)の濁河温泉湯元館。TOP5すべてが源泉かけ流しになっているのも、湧出量が豊富な山中の温泉という証しといえるでしょう。
1位 本沢温泉|長野県・八ヶ岳
所在地:長野県南佐久郡南牧村海尻
標高:2150m(野天風呂「雲上の湯」/源泉かけ流し)
泉質:酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉=野天風呂「雲上の湯」
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉=内湯「苔桃の湯」(こけもものゆ)
営業期間:通年
立地:八ヶ岳・硫黄岳(2760m)の北東の山腹に位置する温泉で、明治15年創業の老舗山小屋。
本沢温泉入口駐車場、徒歩2時間15分。
施設内容:野天風呂「雲上の湯」は湯船の足元から湯が湧く温泉ファン垂涎の「足元湧出温泉」。
山小屋ながら本館、新館に個室を備えているので(相部屋もあります)、下界の民宿、旅館的な感覚で利用可能。
自家発電のため、夜は「ランプの宿」に。
2位 白馬鑓温泉|長野県・北アルプス
所在地:長野県北安曇郡白馬村北城山国有林121ル林小班
標高:2020m(1分間の湧出量は760リットルで、高所温泉としては日本一の湧出量)/標高は国土地理院地形図から算出
泉質:炭酸水素塩泉(源泉かけ流し)
営業期間:例年7月上旬〜9月下旬
立地:白馬三山の鑓ヶ岳(白馬鑓ヶ岳/2903.2m)の南東斜面、白馬岳・大雪渓登山口の猿倉から徒歩5時間。
施設内容:白馬山荘グループの白馬鑓温泉小屋が夏季のみ営業。
雪崩の発生する地なので、毎年シーズン終了後に小屋を解体し、シーズンが始まる前に、また小屋を建てる方式。
温泉は、混浴の露天風呂と女性用の内風呂を用意。
3位 高峰温泉|長野県・湯の丸高峰
所在地:長野県小諸市高峰高原
標高:2000m
泉質:含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉(源泉かけ流し)
営業期間:通年/冬期間(11月21日~4月20日頃)は、高峰高原(アサマ2000スキー場第1駐車場)から雪上車による送迎
立地:浅間山から派生する高峰高原の稜線に位置する温泉宿で、湯の丸高峰林道の入口で、玄関前まで車、路線バスが到達。
池の平湿原ハイキングの基地に絶好。
施設内容:日本秘湯を守る会の会員宿で、1階にある「雲上の露天風呂」、ランプの湯は日帰り入浴が可能。
2階の「四季の湯」(女性)、「高峰の湯」(男性)と露天風呂は宿泊者専用。
公式HPからWEB予約も可能。
4位 高天原温泉|富山県・北アルプス
所在地:富山県富山市有峰
標高:1950m
泉質:単純硫黄泉(源泉かけ流し)
営業期間:登山可能シーズンのみ
立地:北アルプスの最深部、高天原(たかまがはら)の北、夢ノ平との間を流れる温泉沢に湧く温泉で、下界からもっとも遠い温泉といわれる秘湯。
有峰湖側の折立ヒュッテから徒歩10時間(太郎平小屋、雲の平山荘経由)
施設内容:湯船は3ヶ所あり、そのうち1ヶ所は囲いのある女性専用露天風呂。
高天原山荘が管理するため、日帰り入浴(高天原山荘宿泊者以外)は、日帰り入浴料が必要(高天原山荘前に料金投入箱を設置)。
5位 万座亭|群馬県・草津白根山
所在地:群馬県吾妻郡嬬恋村干俣万座温泉2401
標高:1770m
泉質:酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(源泉かけ流し)
営業期間:通年
立地:草津白根山中、万座ハイウェーの終点
施設内容:夕食は嬬恋の高原野菜、山菜など旬を活かした会席料理。
5位 濁河温泉湯元館|岐阜県・御嶽山
所在地:岐阜県下呂市小坂町落合2376-1
標高:1770m(源泉は1790m)
泉質:ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(源泉かけ流し)
営業期間:通年
立地:御嶽山(おんたけさん/3067m)の飛騨側の山中、飛騨口6合目
施設内容:内湯、露天風呂とも源泉かけ流し。
夕食は、うど酢味噌、ごま豆腐、飛騨牛たたき、飛騨牛陶板焼き、岩魚塩焼、よもぎそばなど地の素材を活かした手作りの会席料理。
日本の露天風呂 標高TOP5 | |
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