【知られざるニッポン】vol.48 源泉数・湧出量日本一は別府温泉郷!

別府温泉

旅行サイトの行きたい温泉、人気の温泉と、温泉達人がすすめる温泉とは、かなり異なっています。温泉に詳しい人が評価する温泉の基準の一つが「源泉数・湧出量が多い」こと。栄えある1位は源泉数温泉総湧出量(自然湧出量+動力湧出量)ともに別府温泉郷(大分県)で、別府八湯という通称で知られています。

源泉数、湧出量とも別府がほかを圧倒!

別府温泉郷

旅行代理店など通称「旅のプロ」が選ぶとされる某業界紙の温泉ランキングでは、草津、下呂、有馬、別府、登別がベスト5。
源泉数だけでベスト5をみてみると、別府温泉郷(大分県/2217)、由布院温泉(大分県/879)、伊東温泉(静岡県/649)、熱海温泉郷(静岡県/522)、指宿温泉(鹿児島県/452)の順。
ちょっと意外な感じではないでしょうか。
2位〜5位までの総数と別府温泉郷がほぼ同じ源泉数という、ダントツのトップということがおわかりいただけたでしょうか。
実は、この5つを順に並べられるのは、かなりの温泉ツウじゃないと無理ですし、よほどの温泉ツウでも、このダントツ1位を理解している人は少数なのです。

さらに温泉総湧出量(自然湧出量+動力湧出量)のベスト5はといえば、別府温泉郷(大分県/8万3058リットル/分)、由布院温泉(大分県/4万4486リットル/分)、奥飛騨温泉郷(岐阜県/3万6904リットル/分)、伊東温泉(静岡県/3万4081リットル/分)、草津温泉(群馬県/3万2300リットル/分)の順。
こちらも、1位の別府と2位の由布院ではダブルスコア。
しかも、指宿、由布院はお隣という関係です。

地獄めぐりで知られる別府は、火山性の温泉

別府温泉郷

なぜ、指宿温泉郷と由布院温泉が源泉数、湧出量1位・2位なのかといえば、地形的な要因が大。
世界第一級の断層である中央構造線(別府‐島原地溝帯)に沿って湧く火山性の温泉(火山の地下に存在する「マグマ溜まり」を熱源とする)で、活火山鶴見岳から広がる扇状地に湧出しているのです(扇状地の南北に4湯ずつ「別府八湯」が湧出)。
この地形的な要因は、実は由布院もそっくりで、由布岳の南側山麓に東西の延びる湯布院断層(別府・朝見川断層の延長線上に位置しています)と、由布岳の西側の河川に沿って発達した扇状地に温泉が湧出しているのです。


そんな地形な要因もあって「おんせん県おおいた」をPRする大分県は、温泉の源泉数(源泉総数は4418)、湧出量(湧出量は27万9549リットル/分)ともに全国1位を誇っています(平成30年3月末現在)。

数字が立証しているのは、大分県はまさしく「源泉ドバドバ」ということ。
加温、加水、循環などという温泉が多い中なか、温泉ツウにとってやはり「源泉ドバドバ」は、最大の魅力なのです。
別府市には現在17ヶ所の市営温泉(共同浴場)が営業していますが、すべてが敷地内に源泉のある源泉かけ流しあるいは引湯での掛け流しになっています。

付け加えていえば、別府市には10種類ある掲示用泉質のうち、7種類の泉質が確認されているのです(火山ガス吹き込み型を除く、すべての型の温泉が存在)。

別府市営温泉 全17湯 完全ガイド

源泉数(2217ヶ所)、温泉総湧出量(自然湧出量+動力湧出量= 8万3058リットル/分)ともに日本一というのが別府温泉郷。10種類ある掲示用泉質のうち、7種類の泉質がある、まさに「日本一の温泉郷」ですが、この温泉をエコノミーに、源泉近くで

 

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ABOUTこの記事をかいた人。

酒井正人(プレスマンユニオン理事)

ラジオ・テレビレジャー記者会会員/旅ソムリエ。 旅の手帖編集部を経て、まっぷるマガジン地域版の立ち上げ、編集。昭文社ガイドブックのシリーズ企画立案、編集を行なう。その後、ソフトバンクでウエブと連動の旅行雑誌等を制作、出版。愛知万博公式ガイドブックを制作。以降、旅のウエブ、宿泊サイトにコンテンツ提供、カーナビ、ポータルサイトなどマルチメディアの編集に移行。

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