温泉ソムリエ・板倉あつしさんの選ぶ「知床おすすめ温泉BEST5」

カムイワッカ湯の滝

テレビ朝日『いきなり! 黄金伝説』のコメンテーターなどテレビでも活躍し、新聞(夕刊フジに『菜湯記』を毎週連載)や雑誌などでも活躍の温泉ソムリエ、旅ソムリエの板倉あつしさん。温泉達人の飯出敏夫さんは板倉さんの師匠でもありますが、お二人の達人と知床の温泉を巡浴。板倉さんにもBEST5を選定してもらいました。

第1位 カムイワッカ湯の滝

温泉好きならずとも、知床を目ざす人の多くが必ず訪れるカムイワッカ湯の滝。以前のように四の滝までは上れません。さらに川を遡行するというアプローチが待っています。それでも、おすすめ第1位。 その理由は?

「師匠である飯出さんもここが1位ですが、やはり知床に行ったらぜひ入りたい温泉の筆頭でしょう。滝壺が露天風呂というのも全国的に珍しいですし、それが知床にあるんですから1位でしょう。当然、世界自然遺産に登録されたエリア内にあるので、周囲の原始性の高い自然にも注目です」

人気ナンバーワンの「カムイワッカ湯の滝」へ

知床半島で人気一番の露天風呂といえばカムイワッカ湯の滝です。ところが、カムイワッカファン、知床ファンからは、「昔は楽しかった」の大合唱が聞こえてきます。というのも、落石の危険、滑落の事故多発などの理由により、現在、一の滝から上流へは立入禁止

カムイワッカ湯の滝

ワッカ川に架かる滝の2つの滝壺が湯船になった、天然の露天風呂。カムイワッカとは、アイヌ語でkamuy-wakka(神の・水)の意。夏には観光客が列をなす名所となっていますが、知床半島のウトロ側、知床大橋近くの湯の滝入口から徒歩で沢を登るアプ

第2位 熊の湯露天風呂

第2位の熊の湯露天風呂は羅臼町にある共同湯。知床横断道路の入口、国設羅臼野営場近くにあります。男女別の露天風呂と、脱衣場だけという素朴な共同湯で、入浴料は寸志です。

「ここが寸志というのはちょっと申し訳ないほどいい温泉です。地元の人が組合をつくって管理されていますが、清掃も行き届いていて実に清々しいです。羅臼に来たなら、いえいえ知床に来たならぜひとも入りたい温泉です。この熊の湯露天風呂も知床国立公園内。つまりは世界遺産エリア内です」

熊の湯露天風呂

羅臼川の河畔に湧く源泉をそのまま湯船に注ぎ込む素朴な露天風呂。地元では共同浴場としての機能も果たす露天風呂です。男女別の脱衣所と露天風呂のみのシンプルな造りですが、川のせせらぎと周囲の緑がさいはての旅情をかきたててくれます。女性用の湯船は囲

第3位 岩尾別温泉露天風呂

岩尾別温泉露天風呂

知床の主峰・羅臼岳のウトロ側登山口に湧く岩尾別温泉。ホテル地の涯(ちのはて)という一軒宿の温泉宿もありますが、その駐車場から山道をちょっぴり下った先に位置するワイルドな露天風呂です。

「脱衣所もないワイルドな露天風呂ですが、知床らしい原生林に囲まれたロケーション。湯船は3段になっていて好みの湯船に浸かる仕組みです。ダートの道を走って到達するというアプローチも気分を盛り上げてくれるでしょう。もちろんここも世界遺産エリア内です」

秘境ムードたっぷりの「岩尾別温泉露天風呂」

羅臼岳のウトロ側登山口、岩尾別温泉に一軒宿の温泉ホテル「ホテル地の涯」があります。ウトロと知床五湖を結ぶ道道の途中、岩尾別川を渡ったところで看板に従って川沿いに山中へと入っていきます。実は一帯にはエゾシカはもちろん、ヒグマも出没。とくに朝夕

岩尾別温泉露天風呂

羅臼岳のウトロ側登山口に位置する岩尾別温泉は「ホテル地の涯」の一軒宿。鹿の出没するダートの道を走ったまさに地の果てに建つ宿です(夕方〜夜間〜早朝の走行は鹿など野生生物の出没に注意が必要)。宿にも露天風呂はありますが、駐車場の脇から沢へと降り

第4位 セセキ温泉

取材時には板倉さんノリノリだったセセキ温泉(瀬石温泉)ですが、意外にも第4位に甘んじています。羅臼港から道道終点、「キケン!道なし」の相泊に向かう途中に湧く海中温泉です。

「干潮時には熱すぎて入れません。逆に満潮時には湯船がすっぽりと海の中に隠れてしまうという点が難点です。脱衣所も目隠しもないのでまさに『裸族』になった気分で入ることに。僕は入浴することに人目をはばからないですが、一般的にはちょっと開放的すぎる気がします。それでも知床を代表する秘湯には違いありません。まさに絶景温泉です。世界自然遺産に登録される知床のユニークな特徴として、海域が世界遺産として登録されていることにもあります。実は、セセキ温泉の目の前の海は世界遺産の海域。裏山も世界遺産という素晴らしいロケーションなのです」

セセキ温泉

世界遺産知床で一番ワイルドな海中温泉「セセキ温泉」

知床半島の東側(羅臼町)、海岸沿いに羅臼港から半島先端方向に北海道道87号知床公園羅臼線を走るとルサ川を渡る手前に「世界遺産ルサフィールドハウス」があります。ここから半島先端部は「根室海峡の海域」を含めて世界自然遺産に登録されたエリアです。

セセキ温泉

知床半島の羅臼町(らうすちょう)側、相泊方面へと道道87号(知床公園羅臼線)を走った瀬石(せせき)の磯に湧く温泉。岩礁から71度の温泉(ナトリウム塩化物泉)が湧出しています。昆布漁を営む地元の人が自主的に管理する岩礁の湯船で、冬になると流氷

第5位 羅臼の宿まるみ

知床半島の根室海峡に臨んで建つ「羅臼の宿まるみ」(まるみ温泉)。国後島を眺める絶景温泉が5位にランクイン。
その理由は?

「羅臼の宿まるみは、カニを中心にグルメの宿として知られていますが、温泉も注目なんです。独自源泉で冷泉ですが、源泉浴槽があることでポイントアップ。温泉にこだわる宿、温泉を大切にする宿にはこの源泉浴槽があるんです。早起きしてぜひ湯船から国後島から昇る日の出を眺めてください」

羅臼の宿まるみ

浴室で国後から昇る日の出を仰ぐ「羅臼の宿まるみ」(まるみ温泉)

夕日が眺められるウトロ(知床半島西側)、朝日を拝む羅臼(知床半島東側)と半島の両サイドで朝日と夕日の両方を楽しむことができるという世界遺産・知床。宿泊すれば「入浴は日の出からOK」というのが羅臼町の海岸沿いに建つ温泉旅館、羅臼の宿まるみです

掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

なお、薫別川にある薫別温泉(くんべつおんせん)、標津町山中に湧く川北温泉は、取材時にアプローチの林道が不通だったため今回の選考対象からは除外しています。

温泉ソムリエ・板倉あつし

【地図】温泉ソムリエ・板倉あつしさんの選ぶ「知床おすすめ温泉BEST5」

テレビに、新聞に、雑誌にと大活躍の温泉ソムリエ・板倉あつしさん。 「暑いのは苦手だから毎年夏にはなんとか都合を付けて知床に行くようにしているんです」。 知床通(ツウ)でもある板倉さんの選んだ知床に行ったらぜひとも入りたい温泉BEST5、わか

 

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