「我が別宅はホテルなり」の「山の上ホテル」が2027年夏に営業を再開!

山の上ホテル

学生の街として世界的に名高いパリのカルチェ・ラタン(Quartier latin)に似た雰囲気ということで「日本のカルチェ・ラタン」と称された東京・駿河台の明治大学一帯。そのシンボルが明治大学と、「山の上ホテル」。「山の上ホテル」は休館後の2024年11月に明大が買い取っていましたが、2027年夏に営業を再開する見込みです。

名だたる文豪に愛された「山の上ホテル」が復活へ!

山の上ホテル
(写真左から)竹中工務店社長・佐々木正人、明治大学理事長・柳谷孝、明治大学学長・上野正雄

「東京の真中にかういう静かな宿があるとは思わなかった。
設備も清潔を極め、サービスもまだ少し素人っぽい処が実にいい。
ねがはくは、ここが有名になりすぎたり、はやりすぎたりしませんやうに」(三島由紀夫)

川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、松本清張など、名だたる文豪に愛された「山の上ホテル」。
近くに出版社があるという利点を活かし、「缶詰」となって執筆作業に勤しむ姿がよく見られたというまさに文化人愛用のホテルでした。

芥川賞を受賞した作家たちがほとんどここで受賞後第一作を執筆するということもあり、「我が別宅はホテルなり」などという言葉も生まれました。

都心にありながら比較的に静かで、しかも周囲にはお洒落な喫茶店もあり、古書店などもあることから、資料探しも簡単だったのです。

グルメで知られる池波正太郎の定宿だったことからも、料理自慢の宿だったことがよくわかります。
全35室という客室は、すべてレイアウトが違うというこだわりもありました。

「山の上ホテル」は、明治大学創立150周年記念事業の一環としてリニューアル。
竹中工務店と業務提携し、その技術を活かして、伝統のホテルを後世に伝えようというものです(取得後の建物名称は「明治大学創立150周年記念山の上記念館」)。

明治大学と竹中工務店は、2026年3月2日、期間18年(改修工事期間を除く)の定期建物賃貸借契約を締結、創建時のウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計を尊重しながら改修を進め、客室、レストラン、宴会場を備えたクラシックホテルとして再生すると発表しています。

新たに開業するホテルの名称およびホテルの運営会社は今後、竹中工務店より順次発表するとしていますが、はたして山の上ホテルが培った「手作りのぬくもり」、「心に沁みいる見えないサービス心」などは復活するのでしょうか。
そこが少し気がかりではあるところ。

「我が別宅はホテルなり」の「山の上ホテル」が2027年夏に営業を再開!
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