途中駅の停車時分を加えた運転時間、つまりは表定速度で比較した場合、2025年2月現在の、関東最速の在来線特急列車は、特急「ひたち7号」。品川駅〜いわき駅間222.0kmを2時間22分で結び、表定速度は94km。全国では4位にランクインしています。
E657系が最高時速130km/hで疾走

JR西日本の特急「サンダーバード」(大阪〜敦賀/31号・35号・39号が表定速度103km)、JR九州の「ソニック」(博多〜大分/17号・33号が表定速度99km)、JR北海道の「ライラック」と「カムイ」(札幌〜旭川/97km)に次いで在来線4位ですが、JR東日本では最速。
JR東日本で2位にランクインするのは中央本線の特急「あずさ37号」ですが、新宿〜松本間(225.1km)を2時間29分かけて走るため、表定速度は91kmです。
山岳路線と新宿〜八王子の過密ダイヤを考えると、想像以上の速さですが、それを上回るのが特急「ひたち7号」。
速いイメージのある京成スカイライナーが表定速度89kmなので、その速さがわかります。
JR東日本・在来線最速の「ひたち7号」は、2025年2月現在のダイヤで、品川9:45発、東京、上野、水戸、勝田、日立、磯原、泉、湯本と途中8駅に停車し、いわき着が12:07。
品川を出て、東京、上野と連続して停車するというデメリットを克服、神立~高萩間を最速で130km/hで走行することで、表定速度を上げています。
途中駅を通過する「スーパーひたち」でも登場すれば、さらに表定速度は上がるでしょうが、それよりも途中駅停車の利便性を優先させているということに。
2024年5月26日(日)の『相馬野馬追』にあわせて運転された臨時特急「相馬野馬追号」は、水戸〜いわき間はノンストップで走行し、区間限定ながら表定速度は102.6kmという脅威の速さを誇っています。
特急「ひたち」に使用される車両は、JR東日本の651系、E653系、E259系の流れを受け継いだ最新の特急電車となるE657系で、特急「あずさ」に使われるE353系とは異なり、常磐線専用の特急用車両といった感じです(2012年3月3日、臨時特急「復興いわきフラガール号」でデビュー)。

関東最速(表定速度)の在来線特急は、関東平野を疾走! | |
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