特急なのに25駅も停車! 「ひたち30号」はなぜたくさん停車する!?

特急ひたち

仙台と品川を結ぶ「ひたち30号」。2026年1月現在の運行は、仙台18:02発で、終着の品川には22:52着。4時間50分を費やして常磐線を走り切る特急ですが、なんとその停車駅数は25駅。特急「ときわ」の停車する柏などは通過していますが、原ノ町~勝田の間は35駅中17駅に停車しています。

かつての急行停車駅を通過せず、たくさん停車

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原ノ町以北でなぜ、こんなに停車駅が多いのでしょうか。
下りの「ひたち21号」も同様に停車していますが、その謎は、特急「ひたち」の生い立ちにあります。

現在の特急「ひたち」は、JR東日本が品川〜いわき〜仙台間を東海道本線(品川〜東京)・東北本線(東京〜上野)・常磐線(上野〜仙台)経由で運行する特急列車。
そのデビューは、昭和44年10月のダイヤ改正で登場した季節列車で、上野〜平(現・いわき)を80系気動車を使って走りました。
季節列車だったのは80系気動車が本来は上野〜秋田を羽越線経由で走った「いなほ」(昭和44年10月のダイヤ改正で誕生)に使われる車両で、次の運用に入るまでの間合いの時間を使って運用(間合い運用)されたためです。
昭和45年10月1日のダイヤ改正で、定期列車化しています。

常磐線の優等列車は、昭和33年6月1日に誕生した準急「ときわ」、そして10月10日に上野〜青森を走る特急として登場の「はつかり」が初めてです。
特急「はつかり」は、常磐線内は水戸と平(現・いわき)しか停まりませんでしたからまさに遠距離型の特急です。
昭和41年3月5日、準急「ときわ」を急行に昇格させています。

国際科学技術博覧会(筑波万博)開催された昭和60年3月14日、急行「ときわ」が廃止されますが、それに伴って急行「ときわ」を補足するかたちで、特急「ひたち」を増発。
つまり、現行の特急「ひたち」の一部は、急行「ときわ」の特急昇格ともいえ、急行「ときわ」時代の停車駅と変わらない停車数ということになります。

かつての急行停車駅の利便性を損なわないよう、特急を急行停車駅に停めているから、停車駅が多い結果に。
つまり、停車駅でいえば急行のような特急ですが、全国の在来線にはこうした急行停車駅に停まる特急というのは、急行廃止以来、数多くあるのです。
特急が庶民の乗り物となったのか、はたまた実質的な値上げなのかは意見の分かれるところかもしれません。

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特急なのに25駅も停車! 「ひたち30号」はなぜたくさん停車する!?
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