広島県竹原市にある酒蔵が竹鶴酒造。古くから浜主(塩田を営んでいた)で、副業として酒造を営なんだ小笹屋(おざさや)が始まりで、小笹屋酒の資料館を併設(開館日は限定されています)。ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝の生家にもなっています。入母屋造り妻入りの母屋は安永頃(18世紀後半)の建物。
「良い物は必ず売れる」の精神はここが原点!
南側の建物は明治期に銀行として使われていたもの。
現在も江戸時代から続く銘柄「竹鶴」の酒造元として販売も行なっています。
酒蔵を改造した資料館では代々伝わる酒器や酒造道具など50点を展示。
NHK連続テレビ小説『マッサン』の主人公、ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝は、分家でしたが、政孝の父・竹鶴敬次郎が後見として本家に入って酒造業に従事したことから、この家(竹鶴の本家)で生まれています。
竹鶴家は江戸時代、頼家、吉井家と並ぶ竹原の三大塩田地主で、享保18年(1733年)から「小笹屋」の屋号で酒造業も営んでいます。
竹鶴政孝は、明治27年6月20日、この本家で生誕。
清酒竹鶴シリーズ(素濾過・割水を行う純米酒)、小笹屋竹鶴シリーズ(無濾過・純米原酒、生もとづくりで醸したものは木桶仕込み)など現在でも広島県下唯一の全量純米酒蔵で、「品質のニッカ」といわれ、「良い物は必ず売れる」という信念を貫いた竹鶴政孝の品質主義は、この竹鶴酒造で熟成されたのです。
平成26年放映のNHK連続テレビ小説『マッサン』では、竹鶴酒造をモデルにしたマッサンの生家「亀山酒造」のロケ地にもなっています。
ドラマでは主人公・亀山政春(玉山鉄二)が妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れて竹原に帰るシーンがありますが、この時に「亀山酒造」として登場しています。
竹鶴酒造の建つ本町通り一帯は、塩田、廻船業、酒造業で栄えた町並みが残り、国の重伝建「竹原市重要伝統的建造物群保存地区」(たけはら町並み保存地区)に指定されています。
竹鶴酒造・小笹屋酒の資料館(竹鶴政孝生家) | |
名称 | 竹鶴酒造・小笹屋酒の資料館(竹鶴政孝生家)/たけつるしゅぞう・おざさやさけのしりょうかん(たけつるまさたかせいか) |
所在地 | 広島県竹原市本町3-10-29 |
関連HP | 竹鶴酒造公式ホームページ |
電車・バスで | JR竹原駅から徒歩10分 |
ドライブで | 山陽自動車道河内ICから約13km |
駐車場 | 新町市営駐車場(47台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 竹鶴酒造 TEL:0846-22-2021 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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