慈恩の滝

慈恩の滝

大分県日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境を流れる山浦川(玖珠川支流)に懸る滝が、慈恩の滝(慈恩ノ滝)。国道210号沿いにある、落差30mの豪快な二段の滝で、近くには道の駅「慈恩の滝 くす」も整備されています。上滝は落差20m、幅15m、下滝は落差10m、幅8mほど。

大蛇伝説が語りつがれている豪快な二段滝

慈恩の滝

桜滝、観音の滝と合わせて天瀬三瀑(天瀬の三瀑)のひとつ。
九大本線・杉河内駅(すぎかわちえき)近くに落ちる滝で、列車の車窓からも見学可能(特急「ゆふいんの森」は徐行運転)。
滝壺に架かる旧道の橋から見物できるほか、滝の裏側まで延びる遊歩道もあり、滝裏から落ち口を眺められることから「裏見の滝」とも呼ばれています。
近年、上段の滝に通じる階段も整備され、間近で上段の滝を眺めることもできるようになりました。

滝に住む大蛇が寄生虫によって病に苦しんでいるのを旅の僧が助けた後、苦しみまわって田畑を荒らすことがなくなったので、土地の人は僧のために慈恩寺を建立。
大友宗麟軍の戦火で荒廃し、廃寺となってしまった慈恩寺が滝の名の由来です。

紅葉の美しさも格別で、夜間はライトアップされ、いっそう美しさもアップ。
ドライブの途中にひと休みするのにも最適。

ちなみに慈恩の滝は、下万年(したばね)と上万年(うわばね)からなる溶岩台地で構成され、日本最大級のダブルメサ(メサ=火山活動で溶岩台地が形成され、頂上の周囲が崖状のテーブル型に侵食された山)として地質学的には有名な万年山(はねやま)の山麓(「玖珠二重メサ」として「日本の地質百選」に選定)。

慈恩の滝
慈恩の滝
名称 慈恩の滝/じおんのたき
所在地 大分県日田市天瀬町赤岩・玖珠郡玖珠町山浦
関連HP 日田市観光協会天瀬支部公式ホームページ
電車・バスで JR杉河内駅下車すぐ
ドライブで 大分自動車道玖珠ICから約12km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 日田市観光協会天瀬支部0973-57-2166
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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