広島県山県郡安芸太田町と島根県益田市との県境(芸石国境)にまたがる中国山地西部の最高峰が、恐羅漢山(おそらかんざん)。標高は1346.2mで、阿羅漢さえも恐れるほど険しく、昼なお暗い山というのが名の由来とも。東斜面は西日本最大級のスキー場「恐羅漢スノーパーク」になっています。
広島県の最高峰で、山頂西にはブナの森も
西中国山地国定公園に含まれた山頂西の台所原(だいどころはら)にはブナの原生林が広がり、東の柴木川沿いには三段峡、西の匹見川沿いには匹見峡を擁することから、西日本最後の秘境ともいわれています。
春から秋は登山、冬はスキーが楽しめますが、登山コースは4コースあり、体力や経験に応じてコース選択が可能。
晴れた日なら、頂上から日本海が一望のもと。
一帯は西中国山地国定公園、恐羅漢細見峡自然休養林(恐羅漢地区442.30ha、細見峡地区950.85ha)で、昭和32年ころまでは中之甲集落(現・島根県益田市匹見町道川、廃村)などで、たたら製鉄をルーツにする製鉄も行なわれていました(中之甲は昭和初期、製鉄用の木炭を確保するために開拓された集落)。
製鉄のために大量の木炭を必要とするため、木炭用木材を切り出した跡が段々畑などとなって残されています。
中腹の牛小屋高原には風力や太陽熱を利用した恐羅漢エコロジーキャンプ場もあり(広島県で最高所にあるキャンプ場)、登山基地にもなっています。
登山は、東側の恐羅漢エコロジーキャンプ場(牛小屋高原)からが最短で、1時間10分ほどで到達できます。
西側山麓の台所原には、高さ20mを超えるブナ、ケヤキ、ミズナラの巨木の森があり、山頂から往復2時間ほどです。
恐羅漢山 | |
名称 | 恐羅漢山/おそらかんざん |
所在地 | 広島県山県郡安芸太田町横川 |
関連HP | 安芸太田町公式ホームページ |
電車・バスで | JR戸河内駅からタクシーで30分で恐羅漢エコロジーキャンプ場 |
ドライブで | 中国自動車道戸河内ICから約19kmで恐羅漢エコロジーキャンプ場 |
駐車場 | 恐羅漢山登山者用駐車場(50台/無料) |
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