雄飛の滝

雄飛の滝

栃木県那須塩原市、八方道路と通称される栃木県道56号(塩原矢板線)途中、スッカン沢の瀑布群の主瀑が落差15mの雄飛の滝(ゆうひのたき)。栃木県道56号(塩原矢板線)・雄飛駐車場からスッカン沢沿いの雄飛の滝線歩道を利用して到達(雄飛の滝へ向けての上流から下流に向かっての下り道です)

夕日(雄飛)が暮れるのも忘れる滝

雄飛の滝

両岸に岩が迫り、ゴルジュ状となっているため、薄暗い峡谷に差す一筋の光のように見え、夕日が暮れるのも忘れるくらい美しいのが名の由来とか。
明治の実業家・奥蘭田(おくらんでん/三島通庸、尾崎紅葉とともに塩原三恩人)が明治21年に塩原の別荘「静奇軒」を構え、明治23年に刊行した塩原周辺の紀行『塩渓紀勝』(えんけいきしょう)には、「『観滝すこぶる宜しく夕日(雄飛)の暮れるのも忘れる』という。滝はごうごうと百竜の流れを争って登るようであり、万雷の空を踏んで落ちる。落ちた滝水は、飛沫となり跳上り霧となり、滝を見る人の襟を濡らし神気の遭遇である」と記しています。
観瀑台からその美しさを実感することができます。

雄飛の滝の滝下に到達するには、雄飛の滝線歩道をいったん外れ、沢筋をたどるルートになりますが、沢の増水後などにルートが変わるため、安全に配慮してアプローチする必要があります(増水時などには近づくことができません)。

滝近くの雄飛の滝線歩道沿いには、桂の大木(かつらのたいぼく)、高原山の噴火の溶岩流が生み出した柱状節理の奇岩、薙刀岩(なぎなたいわ)もあります。
桂の大木は、『塩渓紀勝』に「蟒蝎桂樹」(もうかつけいじゅ/蟒蝎=大蛇のような)と記されています。

スッカン沢には主瀑の仁三郎の滝、素簾の滝(それんのたき)があり、その横の桜沢には咆哮霹靂の滝(ほうこうへきれきのたき)、雷霆の滝(らいていのたき)、人気のおしらじの滝があり、滝巡りを楽しむことができます。

雄飛駐車場から素簾の滝(それんのたき)、仁三郎の滝を見て雄飛の滝までは徒歩40分ほど。

雄飛の滝
名称 雄飛の滝/ゆうひのたき
所在地 栃木県那須塩原市塩原
関連HP 那須塩原市公式ホームページ
ドライブで 東北自動車道西那須野塩原ICから約24km。駐車場から徒歩40分
駐車場 雄飛駐車場(20台/無料)
問い合わせ 塩原支所産業観光建設課観光商工係 TEL:0287-32-2914/FAX:0287-32-3692
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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