葦嶽山(日本ピラミッド)

葦嶽山(日本ピラミッド)

広島県庄原市の東部にある標高815mの自然の山が、葦嶽山(あしたけやま)。どの方向から眺めてもピラミッド型の山容で、昭和9年に酒井勝軍(さかいかつとき)が古代のピラミッドと主張したことから、「日本のピラミッド」とも呼ばれています。

古代の信仰の対象となったピラミッドピーク

葦嶽山(日本ピラミッド)

酒井勝軍は、当時の府中町専売出張所所長・堀準衛ーらと踏査して自然の地形を利用しながら半人工的に石や土を積み上げた「日本のピラミッド」だと発表。
葦嶽山は、尾根続きの鬼叫山とともに巨石群があることから古代から信仰の対象となった山。
酒井勝軍は2万3000年前の自然地形を生かしたピラミッドで鬼叫山が拝殿、葦嶽山が本殿だと主張したのです。
同年、青森県戸来村(現新郷村)の「大石神ピラミッド」も「発見」していますが、ともにオカルトの領域を出ない主張で、歴史学的にも地質学的にもまったく根拠はありません。

その後、山頂部の中心石などは酒井勝軍らを異端邪教とする時の政府が破壊したともいわれていますが定かでありません。

葦嶽山には鷹岩、天狗岩、鳥帽子岩があり、葦嶽山から150mほど(徒歩で10分ほど)離れた鬼叫山には方位石、鏡石、獅子岩、さらには神武岩、ドルメン(供物台)と呼ばれる巨岩が残されていて、古代の巨石文明と錯覚させる雰囲気があります(祭祀に使われた場所という可能性はあります)。

葦嶽山へは、野谷ルート、灰原ルートの2つの登山道があり、それぞれ登山口に駐車場が用意されています。
距離的には灰原ルートが最短で、徒歩40分ほどですが、途中にやや急な登りがあります。
また駐車場までのアプローチで1車線(待避所あり)の道を走るので走行に注意が必要。

葦嶽山(日本ピラミッド)
名称 葦嶽山(日本ピラミッド)/あしたけやま(にほんぴらみっど)
所在地 広島県庄原市本村町
関連HP 庄原市公式ホームページ
ドライブで 中国自動車道庄原ICから約15km
駐車場 灰原ルート駐車場(10台/無料)
問い合わせ 庄原市観光協会 TEL:0824-75-0173/FAX:0824-75-0172
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大石神ピラミッド

十和田湖町と新郷村の境にある端整な三角錐の十和利山(とわりさん/990.0m)と対をなすといわれるピラミッドピークが新郷村にある大石神ピラミッド。羽井内沢の北にそびえる472.9mの小山が大石上(大石神)。昭和10年の「キリストの墓の発見」

 

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