広島県福山市、JR福山駅(福山城三の丸南端)から南に2kmほど離れた道三町を流れる水路が道三川。これが往時の福山城の外堀で、「ほたるの舞う美しい川を目指す」という地域住民の要望もあり、全長2.4kmのうちの1.1kmに自然の石積による「ほたる護岸」が整備されています(平成6年「都市景観大賞」受賞)。
鯉の泳ぐ清流沿いを散策
もともとは海岸を埋め立てた干拓地に、元和8年(1622年)に福山城を築城し、城下の町割りの際に、外堀となったもの。
明治維新後は、下井手川からの取水した水を農業用水として利用していましたが、都市化、宅地化とともに「死の川」となってしまいました。
その後、「ほたるの舞う美しい川を目指す」と、住民と行政が一体となった整備が行なわれ、清らかな流れが取り戻されたのです。
道三川を流れる水は、水源のポンプ井戸を数ヶ所掘って地下水を供給しています。
これは、農業用水である下井手川からの取水が、農家の理解が得られなかったため。
清らかな清流が確保され、霞小学校の南側では鯉も泳いでいます。
ただし、川筋は戦災後の都市計画でそれ以前とは大きく変化しています(福山大空襲後、焼け野原となっていた福山市街は区画整理により大幅に区分と町名を変更、三の丸も住宅街になりました)。
道三川(福山城外堀) | |
名称 | 道三川(福山城外堀)/どうさんかわ(ふくやまじょうそとぼり) |
所在地 | 広島県福山市道三町7 |
電車・バスで | JR福山駅から徒歩15分 |
ドライブで | 山陽自動車道福山東ICから約6.5km、福山SAスマートICから約5.8km |
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