黒滝山

広島県竹原市、うさぎの島（大久野島）への玄関口・忠海港の背後にそびえる標高270mのピークが黒滝山（くろたきさん）。JR呉線忠海駅から登山口まで徒歩で20分、さらに山頂まで徒歩で20分という手軽なハイキングで、大久野島、芸予諸島、四国連山を眺望する大パノラマを得ることができます。

標高270mながら、大パノラマが広がる岩峰

山頂の観音堂は、天平2年（730年）、行基開山と伝わり、堂内に安置される十一面観音像は鎌倉時代のもの。

登山道途中には、ミニ西国三十三か所霊場が配され、飽きることなく、山頂へと導かれます。
山上には花崗岩の奇岩が多く、そのひとつ登山道途中にある腰掛岩で、明治39年5月、乃木希典（のぎまれすけ＝長府藩出身、日露戦争における旅順攻囲戦の指揮で有名）が芸予要塞砲兵大隊視察時に登山し、腰掛けたと伝わっています。

山上の黒瀧山石鎚神社も岩峰の上に鎮座し、クサリを使ってよじ登る仕組み（迂回コースも用意されています）。
絶景の頂ですが、滑落には十分注意を。