広島県尾道市因島土生町、因島に鎮座する大山神社の境内社が、自転車神社。祭神は、海上守護神の性格をも有する和多志大神(わたしおおかみ)ですが、瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)はサイクリストの聖地でもあり、自転車のお祓いのほか、自転車お守りや自転車おみくじなどの授与品があります。
日本で唯一の自転車神社に参拝
大山神社は、大三島・大山祇神社の祭神・大山積大神(おおやまづみのおおかみ)の分霊を勧請して宝亀4年(773年)に創建されたと伝わる古社で、中世には因島村上水軍の守護神としても崇敬された社です。
昭和9年、境内から弥生時代の須恵器、高坏が出土し、古代から祭祀が行なわれた聖地だったと推測できます。
サイクリストに休憩場所を用意し、交通安全や旅の安全の祈祷を受ける人が増えたため、自転車神社を創建、交通安全の神様としてサイクリスト、そしてバイク乗りたちが旅の安全を祈願に集まるようになったのです。
自転車を押しながら鳥居をくぐり参拝できます(境内には多くのサイクルラックも用意され駐輪して参拝する仕組み)が、自転車神社の3つの鳥居をくぐり、「安全」、「盗難」、「良縁」を祈願するという仕組みです。
参拝者のリクエストを取り入れて、ハンドルに巻くタイプの「自転車・バイク守る輪」、自転車に直接貼れる「ステッカー御守」、汚れにくいようビニールに入っている「ビニール入り自転車御守」など自転車やバイクに直接付けられるユニークな授与品もあります。
絵馬はハート型・自転車型・バイク型の3タイプ用意。
さらに自転車おみくじは、なんと巫女の手作りで、「慎重に走れ 急げば友が逃げる」などのサイクリング運も記載され、こちらも大人気。
自転車安全の祈祷は予約が必要です。
例年5月には『自転車神社祭』も斎行され、多くのサイクリストが集まります。
神事では、祈祷、湯立神事も執り行なわれ、サイクリストの安全走行が祭神の和多志大神に祈念されています。
毎年吉例で『尻相撲しまなみ場所』も開催。
画像協力/尾道市
自転車神社 | |
名称 | 自転車神社/じてんしゃじんじゃ |
所在地 | 広島県尾道市因島土生町1424-2 |
関連HP | 大山神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR尾道駅から本四バスで因島土生港行きで宇和部下車、徒歩6分 |
ドライブで | 西瀬戸自動車道(しまなみ海道)因島南ICから約3.5km、因島北ICから約6.5km |
駐車場 | 大山神社駐車場(あり/無料) |
問い合わせ | 大山神社 TEL:0845-23-6000 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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