ワッカ川に架かる滝の2つの滝壺が湯船になった、天然の露天風呂。カムイワッカとは、アイヌ語でkamuy-wakka(神の・水)の意。夏には観光客が列をなす名所となっていますが、知床半島のウトロ側、知床大橋近くの湯の滝入口から徒歩で沢を登るアプローチは、秘湯の名にふさわしい地といえるでしょう。
落石の危険で一の滝から先は遡行不可
「転んだときのためにも、両手には何も持たないで下さい」と地元斜里町の観光協会がわざわざ呼びかけるほどの本格的な沢登りが必要。
現在、落石の危険があるため道道から10分ほど歩いた一の滝までしか川を遡ることができません。
公益財団法人知床財団では「なるべくかかとが固定されるサンダルなどを履くように」と呼びかけています。
そのため以前のような「滝壺に入浴」ということはできないので注意が必要。
一の滝は入浴ができないわけではありませんが、少しぬるいのを覚悟で。
また、見物客が多いので、水着着用で入浴するのがマナー。
カムイワッカ湯の滝入口への道道93号(知床公園線)は例年6月~10月下旬に通行可能。
知床大橋までの道道は夏季(8月上旬〜下旬)は、無料シャトルバスのみが通行できる期間となるので斜里バスターミナル、ウトロバスターミナル、もしくは知床自然センターからシャトルバスを利用。
知床五湖駐車場にマイカーを駐車して、シャトルバスに乗ることはできないので注意が必要。
カムイワッカの滝
実は、カムイワッカ川には河口部分に「カムイワッカの滝」が懸かっていますが、滝までの道がないため、ウトロ港を出港する知床観光船を利用して海上から眺める仕組み。
落差は30mほどの立派な滝ですが、上流の硫黄山ではかつて硫黄採掘をするほど硫黄が採取できた山。
流れる水も硫黄分を含んで飲用はできません。
アイヌ語で「神の水」というカムイワッカですが、ここでは毒水の戒めだったのでしょうか。
落差は30mほどの立派な滝ですが、上流の硫黄山ではかつて硫黄採掘をするほど硫黄が採取できた山。
流れる水も硫黄分を含んで飲用はできません。
アイヌ語で「神の水」というカムイワッカですが、ここでは毒水の戒めだったのでしょうか。
カムイワッカ湯の滝 | |
名称 | カムイワッカ湯の滝/かむいわっかゆのたき |
所在地 | 北海道斜里郡斜里町岩尾別 |
関連HP | 斜里町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR知床斜里駅から斜里バス知床大橋行きで1時間45分、終点下車、徒歩30分、7月~8月は交通規制のため、知床自然センターから代替バス運行 |
ドライブで | 女満別空港から約90kmで知床自然センター駐車場。自然センターから路線バスを利用 |
駐車場 | 知床自然センター駐車場(20台/無料)、知床五湖~カムイワッカ間の道路開通期間は7月〜10月下旬、期間中で専用シャトルバス運行(有料、期間は8月上旬〜下旬、9月中旬〜9月下旬、自然センター、ウトロ発)の場合はシャトルバス利用でのみ立ち入り可能/ |
問い合わせ | 知床斜里町観光協会 TEL:0152-22-2125 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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