瞰望岩(がんぼう岩)

遠軽市街を見下ろす標高160.8mの岩山で、北海道自然百選にも選定される遠軽町(えんがるちょう)のシンボル。アイヌ語でインカル・シ(inkar-us-i/いつも・眺める・ところ)というように見晴はバツグン。730万年前に噴出した安山岩質火山角礫岩が浸食風化した大岩壁で、岩の上に立つことができます。

遠軽の地名の由来となった岩峰

瞰望岩(がんぼう岩)の岩上から遠軽市街を眼下に

湧別アイヌと十勝アイヌの決戦の際には、湧別アイヌのチャシ(砦)も築かれた場所。湧別川を眼下にする要害の地だが、十勝アイヌの大軍は、湧別川の氾濫で大敗となったという伝承があります。
またアイヌのカムイノミなどの儀礼も行われた場所であったと伝えられています。

湧別川によって削られた火山角礫岩の残りということで、白滝ジオパークの「遠軽エリア」を構成するジオサイトになっています。

国指定名勝のピリカノカにも選定。
ピリカノカはアイヌ語でピリカ・ノカ(pirka-noka=美しい・形)を意味し、アイヌ民族の文化的背景と結び付く名所的、学術的価値の高い景勝地群の総称。

ちなみに遠軽という地名は、明治34年、学田地に郵便局設置の際に現地視察に訪れ、瞰望岩に登った札幌郵便局の上野良夫が、インガルシを漢字の遠軽に置き換え遠軽郵便局と命名したことに由来しています。

『機動戦士ガンダム』のアニメーター・安彦良和氏は遠軽町出身で、「ガンダム」の「ガン」は、瞰望岩から取ったという都市伝説も生まれています。

市街地から見上げると断崖絶壁の岩壁ですが、グルリと回った裏手山上には駐車場もあり、手軽に登頂ができます。
ただし頂上には柵もないドキドキ、ハラハラエリアなので、くれぐれも転落にご注意を。

瞰望岩(がんぼう岩)
名称 瞰望岩(がんぼう岩)/がんぼういわ(がんぼういわ)
所在地 北海道紋別郡遠軽町西町1丁目
関連HP 遠軽町公式ホームページ
電車・バスで JR遠軽駅から徒歩30分。またはタクシーで10分
ドライブで 女満別空港から約74km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 遠軽町商工観光課 TEL:0158-42‐4819
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
太陽の丘コスモスフェスタ

第21回太陽の丘コスモスフェスタ|遠軽町|2024

2024年9月8日(日)9:00〜16:00、北海道紋別郡遠軽町(えんがるちょう)の太陽の丘えんがる公園で『第21回太陽の丘コスモスフェスタ』が開催。8月下旬〜9月下旬に10haの広大な花畑に1000万本のコスモスが開花(日本最大級のコスモ

遠軽町営見晴牧場

遠軽町営見晴牧場

北海道紋別郡遠軽町、芝桜やコスモスなどの花園で知られる太陽の丘えんがる公園の西側、見晴峠にかけて広がる213haの広大な牧場が遠軽町営見晴牧場。周辺の農家から預託された牛を放牧する公共育成牧場で、観光牧場ではありませんが、見晴という地名の通

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ