上ノ国町の夷王山(いおうざん)山上に広がる中世の館跡、勝山館跡。館跡の周辺に白い杭が立っていますが、これは中世の山城、勝山館に暮らした和人(注/和人という言葉は18世紀末に徳川幕府が東蝦夷地を直轄した以降に見られる比較的新しい言葉)とアイヌの墓。夷王山墳墓群と総称されています。
アイヌ葬法の墓も発見されている!
夷王山山頂から勝山館跡にかけての丘陵に、6エリアに分かれて、中世の墳墓が広がっています。
これは、この勝山館で生活した人々の墓。
館を築いた武田信広もこの夷王山に葬られたと伝えられています。
海岸を眼下にする丘陵上平坦地や尾根筋6ヶ所に650基あまりの墓が発見されています。
火葬墓、北枕にした屈葬の土葬墓のほか、Ⅰ-131号北枕屈葬土葬墓の両側に、東西に細長いというアイヌ葬法の墓(Ⅰ‐98号・Ⅰ-116号)も見つかっています。
このアイヌの墳墓や多くの出土品からも勝山館には和人だけでなくアイヌも暮らしたことが判明しているのです。
夷王山墳墓群 | |
名称 | 夷王山墳墓群/いおうざんふんぼぐん |
所在地 | 北海道檜山郡上ノ国町勝山 |
関連HP | 上ノ国町公式ホームページ |
電車・バスで | JR江差線上ノ国駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 函館空港から約91km |
駐車場 | 25台/無料 |
問い合わせ | 上ノ国勝山館跡ガイダンス施設 TEL:0139-55-2400 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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