07福島県
プレスマンユニオン編集部
白虎隊自刃の地
会津若松市の飯盛山(いいもりやま)にある戊辰戦争の史跡が白虎隊自刃の地(びゃっこたいじじんのち)。会津藩の軍制は徳川幕府と密接な関係にあったフランスに倣い、年齢別に4段階に分けられていたが最年少の16歳~17歳が白虎隊。飯盛山での悲劇的最後を遂げたのは、そのうちの士中二番隊です。
白虎隊・士中二番隊の終焉地
眺める先には鶴ヶ城が
白虎隊は、身分の高い方から、士中(しちゅう)、寄合、足軽隊という組織に分かれていました。
340名ほどで編成された白虎隊は、士中一番、士中二番、寄合一番、寄合二番、足軽隊の5隊で編成され、このうち飯盛山での悲劇的最後を遂げたのが士中二番隊。
もともと白虎隊は予備兵力として結成されたもので、少年たちは藩校である「日新館」で勉学の日々を送っていました。
士中二番隊嚮導(副隊長)・篠田義三郎(しのだぎさぶろう)らは出陣嘆願書を軍事奉行へ提出し、藩主・松平容保(まつだいらかたもり)の護衛という任務で滝沢本陣に着陣しています。
その後、藩主・松平容保の命で猪苗代湖に近い戸ノ口原で新政府軍(会津では「西軍」と呼んでいます)を迎え撃つことになりますが、後方支援という軽装備だったため、敗走。
白虎隊はゲーベル銃という旧式銃を装備し、近代的な兵制で、しかも新政府軍のミニエー銃(飛距離と命中精度が飛躍的に向上していました)にはまったく太刀打ちできなかっのです。
弁天洞と呼ばれる水路のトンネル部分、戸ノ口堰洞穴を抜けて飯盛山の高台に逃走。
指導的な士官も不在のなか、若松城下に昇る煙を鶴ヶ城落城と錯覚した若き隊員は、飯盛山で自刃を決めるのです。
飯盛山で自刃した隊士は上級武士の子弟(篠田義三郎の篠田家は200石取り)。
つまり、近代的な兵制というかたちをとりながらも、藩主に忠義を尽くすという封建的な思想が貫徹し、悲劇的な最後を遂げているのです(模範としたフランスでは、フランス革命後の1793年、近代国家の国民軍を徴兵制度により編成)。
封建社会終焉時の悲しい事件ともいえるのですが、戦前は、「忠君愛国の鑑」として、戦意高揚にも利用されたという歴史があります。
現在も自刃の地からは再建された鶴ヶ城の天守を視認できるほか、自刃の地近くには奇跡的に一命をとりとめた飯沼貞吉の墓もあります。
ちなみに、明治2年5月18日、元家老・萱野長修は戦争責任を一身に負い自刃していますが、藩主・松平容保は、蟄居後の明治13年、日光東照宮の宮司となり、明治26年に没しています。
| 白虎隊自刃の地 |
| 名称 |
白虎隊自刃の地/びゃっこたいじじんのち |
| 所在地 |
福島県会津若松市一箕町八幡弁天下 |
| 関連HP |
会津若松観光ビューロー公式ホームページ |
|
| 電車・バスで |
JR会津若松駅からまちなか周遊バスあかべぇで4分、飯盛山下下車、徒歩3分 |
| ドライブで |
磐越自動車道会津若松ICから約5km |
| 駐車場 |
飯盛山市営観光客無料駐車場(70台/無料)を利用 |
| 問い合わせ |
会津若松観光ビューロー TEL:0242-23-8000 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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