福島県喜多方市にある宝暦5年(1755年)、若松屋喜祖衛門が創業という老舗の味噌醤油醸造所が若喜商店。蔵座敷・倉庫蔵・道具蔵など8棟の煉瓦(レンガ)建築が現存。店舗部分は昭和6年に洋風の食料品店として建築されたもの。レトロな煉瓦蔵、座敷蔵、店舗は国の登録有形文化財に指定されています。
宝暦5年創業の味噌醤油醸造所
代々「喜一郎」を襲名して味噌醤油を製造する若喜商店。
昔ながらの手作りで天然仕込みの醤油「若喜天然醸造醤油」 (こいくち醤油、塩分濃度16.0~16.5 度)などお土産にも絶好。
とくに、「若喜天然醸造醤油」は、地元産の丸大豆、小麦、赤穂の天塩(あこうのあましお=にがりを含んだあら塩)を土蔵のなかに置いた木桶で2年間ゆっくり熟成させたもの。
鰹節だし、昆布だし、帆立だしを加えた「若喜だし醤油」(アミノ酸等の調味料は使っていません)は、かけ醤油にはもちろんですが、麺つゆ、天つゆにも絶好。
伝統的でかつ自然由来という、貴重な醤油を喜多方の土産に、ぜひ。
店舗の建物は、地元出身で、後に大成建設社長となる本間嘉平の設計。
設計当時、本間嘉平はまだ東京工業大学の学生でしたが、7代目・冠木喜一郎はその才能を信じ、卒業制作として店舗の設計を任せたのです。
屋根をコンクリートスラブ陸屋根、外壁をスクラッチス・タイル張りとして、当時流行のモダニズム(1920年代に機能主義、合理主義の建築として成立した機能的、合理的な造形理念に基づく建築/日本では大阪瓦斯ビルヂングなどが有名)の意匠でまとめられています。
八角の小窓がアクセントを付け、町並みに異彩を放っています。
若喜商店 | |
名称 | 若喜商店/わかきしょうてん |
所在地 | 福島県喜多方市3-4786 |
関連HP | 若喜商店公式ホームページ |
電車・バスで | JR喜多方駅から徒歩12分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約16km。または、会津坂下ICから約18km |
駐車場 | 8台/無料 |
問い合わせ | 若喜商店 TEL:0241-22-0010/FAX:0241-23-1446 |
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