風流のはじめ館

風流のはじめ館

元禄2年(1689年)、松尾芭蕉は『奥の細道』の道中で、4月22日(西暦6月9日)から須賀川宿(現・福島県須賀川市)に7泊も滞在しています。芭蕉が参拝したといわれる須賀川宿に建つのが風流のはじめ館。展示室「文化伝承の間」には、松尾芭蕉に関する掛軸、年表、句碑の拓本などが展示されています。

須賀川宿で7泊した芭蕉を学ぶ


芭蕉と曽良は、旧知の相楽等躬(さがらとうきゅう/通称・伊左衛門)宅に草鞋を脱いでいます。
須賀川では相楽等躬宅に近い俳人・可伸(俳号は栗斎)の庵(現・NTT東日本須賀川ビルの西側)も訪ねていますが、その帰りに徳善院、岩瀬寺、八幡社に参詣。
徳善院、岩瀬寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となり、八幡社も神炊館神社に合祀されています。

元禄2年(1689年)は雨が多く、芭蕉が須賀川に滞在中も曇りがちで、4月24日、4月26日は雨、そして4月24日は、相楽等躬宅では田植えの日でした(相楽等躬は商人でしたが農業も営んでいました)。

芭蕉記念館に展示される句碑の拓本は、安政2年(1855年)に女流俳人・市原多代女(いちはらたよじょ)が建立の「風流の初や奥の田植うた」(十念寺)、文政8年(1825年)に石井雨考(いしいうこう)建立の「世の人乃みつけぬ花や軒の栗」(可伸庵跡)、文化10年(1813年)に江戸の如意庵一阿が建立の「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」(乙字ヶ滝)の3つです。

風流のはじめ館
名称 風流のはじめ館/ふうりゅうのはじめかん
所在地 福島県須賀川市本町81-4
関連HP 風流のはじめ館公式ホームページ
電車・バスで JR須賀川駅から徒歩25分
ドライブで 東北自動車道須賀川ICから約3km
駐車場 須賀川市役所駐車場(2時間まで無料、以降有料)を利用
問い合わせ TEL:0248-72-1212/FAX:0248-94-2230
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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