古関裕而記念館

古関裕而記念館

歌謡曲、映画音楽、軍歌、さらには応援歌や行進曲まで幅広く手掛けた作曲家・古関裕而(こせきゆうじ)は、福島県福島市の出身。令和2年放送のNHK連続テレビ小説『エール』のモデルともなった古関裕而の業績を顕彰するミュージアムが故郷・福島市の古関裕而記念館です。

歌謡曲だけでなく応援歌、社歌も多数作曲

古関裕而記念館
古関裕而生誕の地碑(福島市大町4-4)

館内の展示コーナーでは約600点の写真パネル、直筆色紙、作曲作品の楽譜などを展示、作曲をする際に使っていた書斎をそのまま再現した部屋もあります。
視聴コーナーでは、古関メロディーの代表的な100曲を収録し、ヘッドホンで聞くことが可能で、古関裕而の生い立ちや作品に関するビデオを上映するビデオコーナーも設置されています。

外観も、ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の主題歌『とんがり帽子』をイメージしているのだとか。

古関裕而(こせきゆうじ)は、明治42年8月11日、福島県福島市大町にあった呉服店「喜多三」(きたさん)に長男として誕生。
当時、コロムビアの顧問だった作曲家・山田耕筰(やまだこうさく)の推薦でコロムビア専属の作曲家になっています。

太平洋戦争中の古関は、『若鷲の歌(予科練の歌)』など数々の戦時歌謡を発表、そして終戦直後から戦後の復興期には鎮魂歌『長崎の鐘』、『とんがり帽子』、そして東京オリンピックの開会式で流れた『オリンピック・マーチ』などを作曲。
『君の名は』、磐梯急行電鉄(沼尻軽便鉄道)がモデルの『高原列車は行く』、『イヨマンテの夜』、『モスラの歌』など、数多くの名曲、ヒット曲を残しています。

応援歌も、『紺碧の空』(早稲田大学/昭和6年)、『カレッジソング』(東京農業大学/昭和10年)、『大阪タイガースの歌(六甲颪)』(現・阪神タイガースの歌、通称『六甲おろし』/昭和11年=日本職業野球連盟発足の年)、『我ぞ覇者 』(慶應義塾大学/昭和21年)、『ドラゴンズの歌(青雲たかく)』(初代の中日ドラゴンズ応援歌/昭和25年)、『紫紺の旗の下に』(明治大学第三応援歌/昭和30年)、『巨人軍の歌(闘魂こめて)』(昭和38年)、さらには、日本大学水上応援歌『水の覇者日大』、中央大学応援歌『ああ中央の若き日に』、名城大学応援歌『真澄の空に』、夏の全国高等学校野球選手権大会の歌『栄冠は君に輝く』、『都市対抗野球行進歌』、『日米野球行進曲』などを手掛けています。
校歌や社歌なども膨大な数に上ります。

古関裕而記念館
名称 古関裕而記念館/こせきゆうじきねんかん
所在地 福島県福島市入江町1-1
関連HP 古関裕而記念館公式ホームページ
電車・バスで JR福島駅から福島交通バス保原・桑折・伊達行きで日赤前下車、徒歩3分
ドライブで 東北自動車道福島西ICから約7.7km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 古関裕而記念館 TEL:024-531-3012/FAX:024-563-5578
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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